2015年8月28日金曜日

【コンサート・リポート#42】タッサポーン・トーンヂャン@スワン・イサーン・ポーンヤーンカム(20150605)

【Artist】ทัศพร ทองจันทร์(タッサポーン・トーンヂャン)

【Date】5 มิ.ย. 2558(2015年6月5日)

【Place】สวนอีสานโพนยางคำ(スワン・イサーン・ポーンヤーンカム)









จงรัก หนองหินห่าว(ヂョンラック・ノーンヒンハーウ)

เต๋า ภูศิลป์(タオ・プーシン)

ลำยอง หนองหินห่าว(ラムヨーン・ノーンヒンハウ)


この日、本当は別のコンサートに行くつもりで、仕事終わりにバスでその場所へ向かっていました。

車内でFacebookをチェックしていると、タッサポーンの投稿が。そこには「今夜、ウィパワディー・ランシット通りのスワンイサーン・ポーンヤーンカムというお店で歌います」とありました。

どこの店だ?と調べてみると、その時自分がいる場所から結構近い。しかも乗っているバスはその店の方向へ向かっている。これは行かなければまずい!

何故、まずいのか。それは先日ウドンタニーに行った時のことです。

モッデーンのライブを観終わって宿に戻って来たとき、タッサポーンからメッセージがありました。

タッサポーン「今日、どこに行ったの?」

自分「ウドンタニーに来てますよ」

ここまでは良かったのですが、問題はタッサポーンから返ってきたメッセージです。

「モッデーンに会いに行ったの?」

ひぇぇぇぇ~。ど、どうしよう・・・。でも、散々Facebookに他の歌手との2ショットも載せちゃってるし、今更嘘ついてもしょうがないなと思い、恐る恐るも正直に、

「そうです」

と返事をしました。すると、少し間が空いて帰ってきた返事が、

「楽しかった?キットゥン・ナ」と。

うわぁ~。嫌な汗かいた。次、タッサポーンがバンコクに来た時には、絶対行かなきゃまずいな・・・。という事で、この日は何としてでも自分的には行かなければならなかったのです。

この日のお店は中心部からもそれほど苦労することなく行ける場所という事で、バンコクに短期滞在していた友人を誘ってみたところ、タッサポーンが来るなら行くと言ってくれたので、一緒に店に向かうことになりました。

しかし、到着するとビックリした事が2つありました。

一つはこの日は特別なライブがあるから、一つの席でビール4本と料理1品を含めて1000バーツだとの事。高ぇぇぇ~。

ビール4本もいらないから2本返すので料理1品に交換してくれと頼んだものの、出来ないと。何なんだよ、この店。

さらにもう一つのビックリした事。それは、この日歌う歌手はタッサポーンだけではなかったという事。その歌手がラムヨーンとタオ・プーシンだと。

げぇ~。全然興味ない2人。他の歌手が来るのはいいけど、何でまたこの人たちなの?その理由は後ほど分かるのですが。

あ~、超帰りたい。でも、先のこともあるからタッサポーンに会わずに帰るわけには行かないし(というか、既にタッサポーン「今日、行くから」とメッセージ送っちゃったし)。とりあえず、タッサポーン観たら、とっとと帰ろう。

店に着いた時間が早かったので、素人のカラオケなんかを聞かされるわ、料理1品じゃ間が持たないわで、すっかりテンションダウン。控え室を観に行っても、タッサポーンはまだ到着していないようで、いるのはラム何とかさんだけ。ガクッ

ステージが始まる少し前になってようやくタッサポーンが到着。マネージャーがわざわざ僕の事を呼びに来てくれました。


2ヶ月ぶりに会うタッサポーン。いろんな意味で、ちょっとドキドキしちゃったけど、まぁ普通通りに対応してくれました。ホッ

しばらくしてステージも開始。22時ころだったでしょうか。

最初はヂョンラック・ノーンヒンハーウという人が登場。いつもラムヨーンと同じ一門の歌手でしょうか?まぁまぁかな。可も無く不可も無くといった感じ。ラムヨーンよりはましかなwww

その次にタオが登場。相変わらずつかみどころの無い歌手ですが、ルックスがそこそこなので女性には人気があるようです。それとGrammy Gold20周年記念アルバムで歌っている曲は、なかなかだと思います。僕的にも好きですが、もうちょっと歌に存在感が出ればもっと良いのにね。

タオの後に出てきたのがラムヨーン。普通に考えたらタッサポーンの方が先に出てきても良いはずなんだけど。つーか、早く帰りたいんでタッサポーンが先に出てきてほしかった。

ラムヨーンが歌っているのは1年前のワット・タップグラダーンでのプムプアン追悼コンサートで2曲ほど歌ったのを聴いただけなんですが、ほとんど記憶に残っておりません。自分にとってはその程度の歌手。

今回は偶然にも4曲聴くことになりましたが、やっぱりその印象は変わりませんでした。歌もそれほどインパクトがある訳でもないし、何より歌手としての存在感が薄い。ステージを観ていても全然入り込めませんでした。

それを証明するように、ラムヨーンが歌ってもぜんぜん盛り上がらない。取り巻きは結構来ているのに、奴らも全然盛り上げようともしないで、バシャバシャ写真撮っているだけだし。何しに来てんだか。

正直、写真なんか撮りたくなかったけど、記録用に撮っておくかと何枚か撮ってみましたが、気持ちが入っていないせいもあって、全然決まらない。結局、15枚ほど撮って断念。

苦痛の30分が終わって、ようやくタッサポーンの登場。

彼女が一節歌った途端、ステージ前に人が殺到。チップをあげるわ、踊りだすわで大盛り上がり。本物の歌手ってこういうもんでしょ。

その光景を見て、一緒に行った友人が「ラムヨーンはタッサポーンの前座か?」と言っていたのには笑いましたwww

タッサポーンが歌ったのも30分程度で4曲だけだったので、ちょっと消化不良気味だったけど、とりあえず会えて良かった。

タッサポーンの歌も聴けたし、次の日の朝も早いので、挨拶してとっとと帰ろうとしたら、タッサポーンが「もう帰るの?」と。

「まだ歌うの?」って聴いたら、「私はもう歌わない」。だったら帰りま~す。

ところで、何故この組み合わせになったのかというと、この日サワット・サーラカーム先生が来ていたからなんですね。

どうやらお店の何周年かの記念だったらしく、それをお祝いする為にサワット先生が招待されていて、サワット一門に入ったタッサポーンも来た、という事のようです。


出来れば、今後このお店には来たくないなぁ。そんなことを思いながら帰路に着きました。

2015年8月20日木曜日

【コンサート・リポート#41】モッデーン・ヂラーポン、フォン・ラッダーワン@ウドンターニー(20150603)

【Artist】มดแดง จิราพร, ฝน ลัดดาวัลย์(モッデーン・ヂラーポン、フォン・ラッダーワン)

【Date】3 มิ.ย. 2558(2015年6月3日)

【Place】โรงเรียนบ้านโก่ย จ.อุดรธานี(バーンゴーイ小学校、ウドンターニー)

◆ฝน ลัดดาวัลย์(フォン・ラッダーワン)



◆จั๊กจั่น ดาวไพร(ヂャカヂャン・ダーオプライ)

◆รุ่งนภา เพรชอุบล(ルンナパー・ペットウボン)

◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)











以前、このブログでもアルバムを取り上げたことがあるフォン・ラッダーワンは、自分が以前から注目していた歌手。

しかし、なかなかバンコク周辺でのコンサートが無く、来てもチョンブリーなどまでで、直接見る機会がありませんでした。

やきもきしながら時間ばかりが過ぎていく中、ようやくそのチャンスが巡ってきました。

6月上旬に3連休が取れ、ちょうどそのタイミングでフォンがウドンターニーのイベントに出るという。しかも同じイベントにひいきにしているモッデーンでも出るというのですから、行かない手はありません。

という訳で、思い立ったが吉日、ウドンターニーへと一人向かいました。

飛行機で行けばバンコクから1時間で着きますが、旅情気分も味わいたいという気持ちもあって、バスで9時間かけて向かいました。

バンコクの北バスターミナルを夜中出発して、ウドンターニーへ到着したのは朝8時頃。コンサートは夜ですから、時間は充分あります。

時間的に早いので宿にチェックインできるか分かりませんでしたが、掃除中だったもののなんとか入れさせてもらいました。

ちょっと仮眠をして、少し早かったものの、今夜の会場であるバーンゴーイへ。

ある程度場所の目星はつけていたものの、問題はどうやって行くか&どうやって帰ってくるかです。

行き方は宿のおばちゃんに教えてもらって、ソンテウで行くことが出来るらしい。しかし、帰りは遅くなりますので、当然ソンテウなどはありません。

宿のおばちゃんは親切に、知り合いのタクシー運転手に連絡してくれて、電話をくれればタクシーを迎えに行かせると手配してくれました。これで帰りの足はひとまず安心。

それにしてもウドンは暑い。噂には聞いていたものの、汗がとめどなく流れてきます。

ソンテウを乗り継いで会場のバーンゴーイ小学校に到着したのは6時頃でしたでしょうか。まだまだ日差しが強い時間帯でした。

とりあえず誰か歌手が来ていないか探してみたものの、誰も姿が見えません。6時から始まりって聞いたからこの時間に来たんだけどなぁ。

ウロウロしているとフォン・ラッダーワンの写真がプリントされている車を見つけました。その車にはどうやらフォンの会社のスタッフらしき人がいたので、声をかけてCDを購入。通常150バーツのところを「特別だ」と言って100バーツで売ってくれました。しかもポスターまで付けてくれて。

日もすっかり暮れた8時頃にコンサートがようやくスタート。まぁ、当然、最初は誰だか分からない人(というか、地元の素人)が登場。バーンゴーイの住民のイベントなんで仕方ありません。

しばらくしてモッデーンの車が到着。モッデーンと彼女のスタッフに挨拶に行きました。当然、ビックリしますよね。何でこんな所にいるんだと。

その時に帰りはどうするんだという話になって、ボスが車で宿まで送ってくれるという事を言ってくれました。タクシーは確保していたものの、やはり確実な方が良いと思い、お願いする事にしました。しかし、これがこの後の大きな計算違いになるのですが・・・。

モッデーンはこの日のメインのはずなので、フォンはもう既に着いているはずだとバックステージを探してみると、しっかりご飯を食べていましたwww

早速買ったCDにサインをしてもらい、2ショットもゲット。この日の目的は一つ達成です。

ステージ前に戻ってみると、どこかで見たことある歌手が。

最初、いつも見ているイメージとだいぶ違うので分かりませんでしたが、よ~く見てみるとシアン・イサーンのヂャカヂャン・ダーオプライでした。思わぬ所で思わぬスターに遭遇です。

その後、ルンナパー・ペットウボンという熟年の女性歌手が登場しました。名前からしてウボンラーチャターニー出身の歌手だと思われますが、ウドンでの人気もそこそこあるようです。

どんな歌を歌っていたのか忘れてしまいましたが、ルーククルンのような、昔ながらのタイ歌謡を歌っていたような気がします。

順番的にはそろそろフォンが登場しても良い頃だと、ステージ脇の待機場所を見てみると、何とモッデーンがスタンバっています。

まさか!モッデーンが先?!

モッデーンといえばウドン出身。地元人気は相当なものです。なので、当然、彼女がメインで最後に登場するかと思っていた読みが完全に外れてしまいました。

別に順番はどうでも良いのですが、問題はモッデーンに送ってもらうという事になると、彼女が歌い終わったらすぐ帰る事になると思われますので、そうなると後から登場するフォンのステージを見られなくなります。

さらにモッデーンは歌ったのが何と4曲のみ。えぇ~、ここまで来てそんなものなの?

ただ、彼女が地元の人々にすごく愛されているというのが良く分かりましたし、この日初めて自分も大好きなプレーウプラーウの「プアパイ」をモッデーンが歌うのを聞けたので、それは大きな収穫でした。

で、モッデーンが歌い終わって、何とかすぐに帰らないで欲しいなぁ~~~、と微かな希望を持っていたのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。

モッデーンがステージから降りると、スタッフがすぐに「帰るよ~」と手招き。あ~ぁ、やっぱりかぁ。

後ろ髪引かれる思いで車に乗り込み、モッデーンの車で宿まで戻ってきました。

フォンとは縁が無いなぁ・・・。生のステージが観られるのは何時になるんでしょうね。

◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/ผัวไผ(プア・パイ)

2015年8月12日水曜日

【コンサート・リポート#40】モッデーン・ヂラーポン@オンヌット・ナイト・マーケット/オンヌット65(20150530)

【Artist】モッデーン・ヂラーポン(มดแดง จิราพร)

【Date】2015年5月30日(30 พ.ค. 2558)

【Place】オンヌット・ナイト・マーケット/オンヌット65(ตลาดนัดอ่อนนุช 65 แยก8)














クロンタン市場でドゥアンペン・アムヌアイポンのコンサートへのゲスト出演を終えたモッデーンは、ファンサービスもそこそこに車に乗り込み、次の現場オンヌット65のナイト・マーケットへと出発しました。我々もそれを追うようにタクシーに乗り、次の会場へ。

クロンタンからオンヌットはそれほど遠くはないと勝手に想像していましたが、いざ行くと結構距離がありますね。

自分は前にオンヌットにも住んでいた事があったのですが、オンヌットは決してBTS駅周辺の事だけではなく、もっと全然広い範囲なんだという事をこの時初めてしりました。

いざ会場に到着してみると、ナイトマーケットという呼び名から想像するには程遠い感じの薄暗い場末な雰囲気。

近くに工場らしき所があったので、イサーンから出稼ぎに来ている低所得者が集まっているのではないかと思いました。

なので、コンサートに来ている人たちもそんなあまり稼ぎがなさそうなイサーン人がほとんど。

そんな中での、モッデーンにとってはこの日3ヶ所目になるコンサート。バックバンドも昼間一緒に演奏していたので、彼らにとっても2ヶ所目になります。

それでも疲れを感じさせず歌い踊るモッデーン。ホント、タフです。まぁ、自分がメインのコンサートなんで疲れただの何だのとは言ってられませんけど。

「サーオ・カーイ・ウィー」~「ユー・ガップ・ノーン・・・」と始まり、カヴァーなどをはさみつつ中盤はディープなモーラム。

モッデーンはまだ若手の部類に入るといえる歌手ですが、彼女のポテンシャルはすでに中堅~ベテランと比べても、なんら遜色がないと言えるほど高いものを持っているとコンサートを観ていると感じます。

そして、彼女がイサーンの人たちから絶大な支持を集めるその理由も、何となく分かるような気がします。

場所的に便の悪いところということもあって、この日集まった観客はちょっと少なめだったけど、充分満足のいく、素晴らしいステージを見せてくれたモッデーンでした。