2015年9月30日水曜日

【コンサート・リポート#49】Paradise Bangkok Molam International Band@Studio Lam(20150701)

【Artist】Paradise Bangkok Molam International Band

【Date】1 July 2015

【Place】Studio Lam, Sukhumvit 51












年々、海外での評価が高まり、それが逆輸入のような形でタイ国内での注目も高まりつつある、DJ Maft Saiプロデュースのバンド、Paradise Bangkok Molum International Band(以下、PBMIB)。

今年も既に2回のヨーロッパツアーを敢行。この日のライブはその2回目のヨーロッパツアーに旅立つ前に行われたライブです。

場所は彼らのホームである、トンローのスクムウィット51にあるStudio Lam。彼らはここで不定期ではあるが、タイにいる時は2ヶ月くらいのペースでライブを行っております。

自分も以前、この箱のオープン記念で行われたPBMIBのライブを観に来た事があるのですが、その時は無料で入れたため、ただでさえ小さい箱に観客が殺到。とても入れる状況ではなかったので、その時は入らずに帰ってきてしまいました。

今回は入場料は必要なようなので、さすがにそこまでにはならないであろうものの、やはり人気のあるバンドですので、確実に入れるよう少し早めに20時に友人と待ち合わせてやってきました。

ただ、いくらなんでも20時は早すぎたようだったので、先に近くの屋台街で食事。食べ終わって戻ってくると、ぼちぼちと人が入り始めていました。

しかし、何度も言うようですが、ここは狭い!ぎゅうぎゅうに押し込んでも50人も入らないと思います。そこへバンド・セットを組む訳ですから大変です。

案の定、ライブが始まる直前には店の中は満杯。客層を確認するとやはり外国人中心ではあるものの、以前と比べたらタイ人客も確実に増えてきています。

ただ、彼らはそれなりにお金を持っている人たちである事は想像できます。自分が普段コンサート会場で見かけるタイ人の顔とはだいぶ違いますから。

今回のライブ・メンバーはいつもの4人に加えて、プロデューサーのMaft Saiがチンで参加。しかも、これが上手い!彼はお皿を回しているだけでなく、こんな才能があったなんて。

チンはタイの音楽においては、非常に重要なポジションを占める楽器。なにしろ、タイの伝統音楽が演奏される時は、チンが全体の中心となるので。チンのリズムを基本に他の楽器が演奏するという風になっているのです。

バンド演奏となるとまた違った意味合いになってきますが、それでもチンの演奏がまずいと全体もおかしな感じになってきてしまうものです。

大きな舞台での演奏でMaft Saiがチンを演奏することがあるのか分かりませんが、そうであっても全然おかしくないほどの素晴らしい演奏でしたね。

それと、この箱はライティングシステムは一切ないので、真っ暗とは言わないまでも、かなり暗い状態。写真を撮る者としては、かなり辛い状況です。その辺りは動画を見てもらえれば分かると思います。

今回はフラッシュをバウンスさせて撮影しましたが、なかなか思うような写真が撮れなかったので、今回の記事は写真は少なめです。さらに、ちょっと加工してあります。

そんな訳で、今回は動画中心でお楽しみください。

◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (1)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (2)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (3)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (4)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (5)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (6)


◆Paradise Bangkok Molam International Band Live at Studio Lam (7)

2015年9月29日火曜日

【コンサート・リポート#48】Grammy Gold 20周年記念アルバム発売イベント@GMM グラミー・ビル(20150625)

【Artist】ไผ่ พงศธร, ศิริพร อำไพพงษ์, ต่าย อรทัย, หญิงลี ศรีจุมพล, รัชนก ศรีโลพันธุ์, เอิร์น สุรัตน์ติกานต์, ข้าวทิพย์ ธิดาดิน, เอิ้นขวัญ วรัญญา, มิวส์ อรภัสญาน์(パイ・ポンサトン、シリポーン・アムパイポン、ターイ・オラタイ、インリー・シーヂュムポン、ラチャノック・シーローパン、アーン・スラッティカーン、カーオティップ・ティダーディン、アンクワン・ワランヤー、ミウ・オンパッサヤー)

【Date】25 มิ.ย. 2558(2015年6月25日)

【Place】GMM Grammy Place、Asoke


1995年に創立され、現在もルークトゥン業界のトップをはしる会社Grammy Goldが2015年で創立から20年目を迎えました。

それを記念して所属アーティストが参加した記念アルバム「プレーン・コーン・チャン、プレーン・コーン・ター、プレーン・コーン・ラオ」が3枚シリーズで6月25日に発売されました。

その発売記念イベントとして、参加歌手が出演する番組の公開生放送とサイン会がアソークにあるグラミー・ビルで行われるという事で、行って来ました。

タイに来てからすっかり時間にルーズになったわたくしですが、この日はそんなスペシャルな日でしたので、興奮して友人と待ち合わせていた15時より30分も前に到着してしまいました。

まずは入り口にあるCDショップでアルバムが発売されているか、確認します。

グラミーのアルバムはだいたいCDが先に発売されて、その1ヶ月後くらいにカラオケDVDが発売されるパターンが多いです。

しかし、自分としては出来ればカラオケDVDの方が欲しい。それがこの日に入手できれば、これほど嬉しいことはないのですが・・・。可能性としては50%でしょうか。

そんな事を考え、ドキドキしながら売り場に向かいましたが・・・。

恐る恐るアルバムが入っているであろうダンボールを見たら、ありました!カラオケDVD!

一応、念の為、「これ、カラオケですよね?」と確認して、即行で購入。いやぁ~、ホッと一安心。

その後、友人と合流し、テレビの収録が行われるスタジオがある階へ。スタジオ前のロビーには既に沢山のファンが収録の開始を今か今かと待っていました。




沢山の歌手が出るとなるとそれぞれのファンが来るので、普段は余裕のあるスタジオもこの日はファンでビッシリです。

特にパイ、ターイのファン組織は強力で、この日集まったファンもほとんどがこの2人のファンの人たちでした。











収録(と言っても生放送ですけど)は和気あいあいと進行。

歌手同士もお互い気心知れた間柄というのもありますし、パイが上手く取りまとめてくれるので、和やかな雰囲気が見ている方にも充分伝わってきました。

ただ、ひとつ気になったのが、インリーがどうも周りに馴染んでいないような感じがしたことです。

このメンバーの中ではグラミー・ゴールドに入ったのが一番遅いという事もありますが、それを差し引いても、他の歌手達とのやり取りがギクシャクしているような、そんな印象がありました。




番組はこのアルバムに関しての話はもちろん、この日YouTubeでオフィシャル公開されるアルバム収録曲3曲を紹介して、約2時間の収録は終了。

その後ロビーに場所を移動して、サイン会です。

サイン会には番組には出演しなかったカーオティップ、アンクワン、ジェームス、ミウも加わりました。

実はこの日の自分の一番のお目当てはミウ・オンパッサヤー。

彼女はこのアルバムが実質的なデビューになるということもありますし、まだステージに立つ事も少ないので、こういう機会にしか会うことが出来ません。

そんな彼女に早く会いたいとロビーに下りていくと、いきなりミウを見つけました!

恥ずかしげもなく、若い女の子に突進していく40代後半のオッサン。冷静に自分の行動を振り返ると、かなりみっともないですwww

という訳で、記念すべきアルバムへのサイン第1号はミウになりました。




歌手が全員揃ったところでサイン会が始まりましたが、これだけの数の歌手とファンがいるので、すごい時間がかかります。

さらに歌手達は合間合間で取材などに応じたりするなど、大忙しです。

自分は並んでサインをもらうのはまどろっこしいので、皆が終わった後、個別にもらいました。

その間、隙を見つけて写真を撮らせてもらいました。

特にラチャノックは久しぶりに会うのに自分の事を憶えていてくれて、優しく丁寧に対応してくれました。

その優しさに甘えて、やたらと写真を撮りまくってしまいました。









最後まで待っていると何時になるか分からないので、ラチャノックが帰ったところで我々も退散。

ただ、この20周年記念のイベントはこれで終わった訳ではありません。

11月7日にバンコクで、グラミー・ゴールドの歌手達が大集合してのコンサートが予定されています。

さぞや大変な事になりそうな、そのイベント。

しかし、今から楽しみです!

แฟนจ๋า เปิดอัลบั้ม 20ปีกับ ศิริพร, ต่าย, ไผ่, หญิงลี, เอิร์น และ รัชนก (25 มิ.ย. 2558) 1/4

แฟนจ๋า เปิดอัลบั้ม 20ปีกับ ศิริพร, ต่าย, ไผ่, หญิงลี, เอิร์น และ รัชนก (25 มิ.ย. 2558) 2/4

แฟนจ๋า เปิดอัลบั้ม 20ปีกับ ศิริพร, ต่าย, ไผ่, หญิงลี, เอิร์น และ รัชนก (25 มิ.ย. 2558) 3/4

◆แฟนจ๋า เปิดอัลบั้ม 20ปีกับ ศิริพร, ต่าย, ไผ่, หญิงลี, เอิร์น และ รัชนก (25 มิ.ย. 2558) 4/4



【ข่าว】 กิจกรรมวันวางแผง อัลบั้ม 20ปี แกรมมี่โกลด์ เพลงของฉัน เพลงของเธอ เพลงของเรา

2015年9月28日月曜日

【コンサート・リポート#47】インリー・シーヂュムポン@マハーチャイ船着場(20150624)

【Artist】หญิงลี ศรีจุมพล(インリー・シーヂュムポン)

【Date】24 มิ.ย. 2558(2015年6月24日)

【Place】ริมเขื่อนศาลเจ้าพ่อหลักเมืองสมุทรสาคร(マハーチャイ船着場、サムットサーコン)




 







インリー@マハーチャイで思い出すのは、1年前のちょうど同じ時期に同じ場所で行われた彼女のコンサートでの出来事。

出番直前に大雨になり、なかなか止まない状況になりながらも、あらゆる手だてを尽くして皆の前で歌ってくれたインリー。

超大忙しの人気者になりながらもファン思いのその姿勢に痛く感動したものです。

あれから1年経ち、再び同じ場所でインリーを見ることになりました。今度こそは雨になりませんように、と祈りながら。

当日は友人と待ち合わせて、アヌサワリーからロットゥーでマハーチャイまで。到着すると多くの人で賑わっていましたが、以前ゴットを同じ場所で見たときのような混雑ぶりはなく、比較的落ち着いた感じがしました。

とりあえずご飯を食べて、インリー登場まで前座を見て待ちます。

ただ、前座と侮るなかれ。毎年このイベントの前座は有名ではないものの、ちゃんとした音楽プロダクションが請け負っていて、見応えバッチリのショーを繰り広げてくれます。

今回もなかなか可愛い女の子歌手もいましたし、アパポーン・ナコンサワンのコピーなんかも面白かったです。ライティングも綺麗で、ぶっちゃけインリーが歌っている時よりも美しいライティングをしていました。



前座も一通り終わり、いよいよインリーの登場です。

それまで大人しかった観客も彼女がステージに現れると同時に、舞台前に押し寄せてきます。まぁ、そうなりますよね。

インリーのステージはしばらく見ていませんでしたが、さすが儲かっているのでしょうか、ダンサーが4人から6人に増えていました。

自分がよく観に行くルークトゥン・モーラムのコンサートで歌われるのは、その歌手のオリジナル曲は少なめで、ほとんどがカヴァーで構成されている場合が多いですが、インリーくらいになると自分の持ち歌のみで勝負してきます。

例の大ヒット曲はもちろんGrammy Goldからの1stアルバムの曲を中心に、この日はまもなく発売される事になっていた新曲も交えて披露していました。

ただ、新曲はまだ歌いこまれていないのか、インリーは所々で間違えていて、ステージ上にもかかわらず苛立ちを露骨に表していました。

彼女が歌っている最中も、観客はひっきりなしに花をあげにいったりして、やはり旬の人、さすがの人気だな、と思っていましたが・・・。

ふと周りの観客の様子をうかがってみると、誰一人として踊ってない!!!皆、棒立ちでステージを見つめています。

舞台間際の人たちはスマートフォンで盛んに写真を撮ったりしているのですが、体を揺らしている人は全然いませんし、表情を見てもあまり楽しそうな感じは受けませんでした。

これにはビックリしましたね。曲があれだけ大ヒットしたのですからネームヴァリューがあるのは分かるのですが、はたしてここに集まった人たちの中で本当にインリーが好きな人はどれくらいいるのか、疑問に思ってしまいました。

それにインリーも1年前から比べると変わってしまったような気がします。

自分は別にファン対応だけでその歌手の良し悪しを判断するつもりは毛頭ございませんが、人気者が故、ファン一人ひとりに丁寧に対応していくというのは難しくなってしまったようです。

兎にも角にも、忙しすぎるのは事実でしょうね。

それにニューアルバムに収録されるという曲を聴いても、かつてのラムシン歌手インリーというのはほとんど感じられず、ただのポップス歌手になってしまった、そんな印象でちょっと残念な感じがしました。

別にポップで分かりやすいのが悪い訳ではありませんが、だったらインリーじゃなくてもいいんじゃないの、という気はします。

まぁ、「コー・ヂャイ・ター・レーク・バー・トー(ขอใจเธอแลกเบอร์โทร)」があれだけヒットしてしまうと、いくら同じ歌手でもそれを超えるというのはほぼ不可能ですし、周りが同じ路線を求めるのも分かります。

でも、あのヒットはあのヒットとして、インリーの本質である「ラムシン」というのは忘れないでほしいんですよね。でも、今はそれがなおざりにされてしまっているのが残念です。

それと、これだけ人気がありながらも強力なファン組織がないのもインリーのウィークポイント。時間が経てばこの人気が収まっていくのは誰にでも分かる事ですが、そうなった時も付いてきてくれるファンがいれば心強いですが、今のままの状態だとただ世間に捨てられるだけになってしまう事は予想がつきます。

御託を並べたものの、今のインリーを見て単純に一人の歌手として魅力が感じられるのか、ちょっと微妙ですね。

今のままだったら、今後わざわざインリーを観に来たいと思うことは無いと思います。そう感じたこの日のコンサートでした。