2016年8月30日火曜日

【魅惑のラムシン・ワールド#3】シーヂャン&ワチャラーポン、ニッタヤー&ヌン:ラムシンの帝王が築き上げた新たな世界

◆向かって左からワチャラーポン・ソムスック(วัชราภรณ์ สมสุข)、シーヂャン・ウィーシー(ศรีจันทร์ วีสี)、ヌン・パラーンチャイ(หนึ่ง พลาญชัย)、ニッタヤー・サーラカーム(นิตยา สารคาม)


かつて、「ラムシン」と言えば真っ先に名前が挙がったのは、ブアパン・タンソー&シーヂャン・ウィーシーという2人の名前でした。

長らくラムシン界のトップを走っていた二人ですが、2015年半ばを最後に、2人それぞれ別々に活動するようになりました。その理由は定かではありません。

◆筆者が最後に観た、ブアパン&シーヂャン揃って舞台は2015年7月ワット・サパーンでのコンサート。この並びは、今はもうステージで観る事は出来ない。


そして今、ブアパンはボーム・タナットチャイという若手男性歌手と、シーヂャンはワチャラーポン・ソムスックというベテラン女性歌手とそれぞれ組んで活動をしています。

それまでのブアパン&シーヂャンのスタイルはほぼブアパンが受け継いだようです。ダンサーやバンドもほとんどがブアパンがそのまま引き連れています。

対するシーヂャンはこれまでとはまた違う形態で勝負してきました。ワチャラーポンという新しいパートナーと組んだというだけでなく、ニッタヤー・サーラカームとヌン・パラーンチャイという新世代のコンビと一緒に活動するようになりました。

結果、ブアパン組の方は3時間出ずっぱりというオーソドックスなラムシン・コンサートのスタイルを続けています。

しかし、シーヂャン組はニッタヤー&ヌンが最初に45分くらい歌った後、シーヂャン&ワチャラーポンが登場。その後再びニッタヤー&ヌンが歌い、最後にシメでシーヂャン&ワチャラーポンが出てくるという、サンドイッチ形式の独特のステージ構成を築きあげました。

これは好みにもよりますが、僕はシーヂャン&ワチャラーポン、ニッタヤー&ヌンの方が好きですね。ヴァラエティーに富んでいて、長時間でも飽きずに見ることが出来ますので。

なので、観に行く回数も自然とシーヂャン組の方が多くなってしまいました。ブアパンももちろん良いですし、さすがの存在感なのですが、この辺は本当に好みの問題でしょうか。

そんなシーヂャンたちのコンサートが8月13日にチャオプラヤー川にかかるラマ9世橋(通称サパーン・クウェーン)のたもとでありましたので、行ってきました。


◆シーヂャン・ウィーシー&ワチャラーポン・ソムスック




彼らのコンサートは前座を含めると8時過ぎという早い時間から始まります。この日は日本から来た友人もいましたので、出来るだけ最初から観たいと思い、早い時間に会場に着くようにしましたが、やっぱり早すぎてほとんど人がいませんでした(笑)。

ただ、時間が経つに連れて人も増えていき、メインの2人が出て来た後からは、直前の雨のせいで足元が悪いながらもかなり盛り上がりました。

シーヂャン&ワチャラーポンの2人はどちらかというとオーソドックスなスタイルで、あまり派手な事はやらずひたすら歌に専念する感じなのですが、ニッタヤー&ヌンは歌はもちろんパフォーマンスにも力を入れていて、さらにゴッフィーという仲間も加わって、踊って楽しい、観て楽しいステージを繰り広げてくれます。

とは言え、やはり大御所のシーヂャンですので、その人気は絶大です。盛り上がるのはシーヂャン&ワチャラーポンの方なんですよね。


◆シーヂャン&ワチャラーポン@サパーン・クウェーン-1(2016年8月13日)



◆シーヂャン&ワチャラーポン@サパーン・クウェーン-2(2016年8月13日)



一方、ニッタヤーとヌンのステージは、もちろん歌も良いものの、やっぱり2人のやり取りが面白いのが最大の特徴でしょう。

客席をいじりながら、その状況状況に応じてステージを作り上げて行くのは、何度観ても飽きません。

それと、大体ラムシンのペアは女性が人気を引っ張って行くことの方が多いのですが、ニッタヤー&ヌンは逆で、ヌンの方が女性からワーキャー言われる立場になっています。そして、それに嫉妬するニッタヤーというのも、定番の流れです。











◆ニッタヤー&ヌン@サパーン・クウェーン-1(2016年8月13日)


◆ニッタヤー&ヌン@サパーン・クウェーン-2(2016年8月13日)


◆ニッタヤー&ヌン@サパーン・クウェーン-3(2016年8月13日)


◆ニッタヤー&ヌン@サパーン・クウェーン-4(2016年8月13日)


人気の点ではブアパン&ボームやデンチャイ&プレーウプラーウに及ばないかもしれませんが、中身の充実度では全然負けていないと思う、このシーヂャン&ワチャラーポンとニッタヤー&ヌンたち。

デンチャイ&プレーウプラーウが最近きわどいやり取りをするようになっているのですが、もしかしたらニッタヤー&ヌンの影響があるのかもしれません。

着実にファンも増えていっていますし、これから乾季に入り活動も本格化してきますので、これからの彼らのステージには要注目です。

2016年8月22日月曜日

【コンサート・リポート】2016年も母の日はコンサート三昧(2)

◆向かって左からプローイマニー、モッデーン、チャルームポン


ザ・モール・バンガピでのパオが出演した母の日コンサートが終わって、次はラムイントラ109で行われるゴン・フアイライのコンサートに行く予定でした。

ゴンのコンサートにはタッサポーン・トーンヂャンが出ますので、彼女に会いたがっていた友人を連れて行きたいと思い、だいぶ前から計画していたものでした。

しかし、一息ついていたときにFBをチェックした所、プローイマニー・ソンスーンがオームノーイで行われるモッデーンとチャルームポンのコンサートに出演するとの情報が!

プローイマニーといえば7月に日本に行っていたばかりで、そこで彼女にあった人も多いでしょう。ただ、自分は彼女にまだ会った事がありませんでした。

ちょっと遠いけど時間的にも距離的にも充分行ける会場であること、前日の別れ際にモッデーンから「明日、バンプリーとオームノーイね」と言われていたこと、ゴンのコンサートは別の日にもあること、などなどの理由で、ラムイントラ行きはやめて、急遽オームノーイに行くことにしました。

バス~BTS~バスと乗り継いで、2時間以上かけてバンガピからオームノーイへ到着。会場では既にモッデーンが待機していました。

トップバッターはモッデーンと彼女の姉のトゥッカター。なんせ彼女らはこの後バンプリーまで行かなければならないので。

彼女達がステージに上がった当初は時間が早かったという事もあって人もまばらでしたが、コンサートが進むにつれてお客も増えていき、モッデーンの巧みな進行で徐々に盛り上がって来ました。





ここでもやはり人気なのは「シ・ヒ・ノーン・ボ」です。この日は前座も合わせると計3回もこの曲を歌っていました。

ただ、バンドがイマイチ上手くなくて、モッデーンの時はイントロを間違えていたりして、モッデーンも戸惑っている様子が動画に記録されております。


◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/สิฮิน้องบ่(シ・ヒ・ノーン・ボ)@ワット・オームノーイ前広場(2016年8月12日)



モッデーンは10時過ぎに終了。結構ギリまでファン対応をしてくれていましたが、さすがに次の会場は遠いので適当な所で切り上げて、バンプリーへと出発していきました。

次はお待ちかねプローイマニーの登場。

彼女の歌は実は動画でも未聴でした。偶然にもこの日購入した彼女のコンサートDVDもまだ見られていませんでしたので、全くの未知数でした。

しかし、お嬢様のようなルックスからは想像できない、ラムシンらしいどすの利いた声を所々で使ったりして、良い意味で裏切られました。




この日は1時間弱だったので、プローイマニーが歌うパートも少なかったし、彼女のラムもほとんど聴けなかったのですが、ポテンシャルが高いことは充分分かりました。

次回、9月3日にラムイントラでプローマニーのコンサートが予定されているので、ラムに関してはそちらでじっくり堪能する事とします。


◆พลอยมณี ส่งเสริม(プローイマニー・ソンスーン)/สิฮิน้องบ่(シ・ヒ・ノーン・ボ)~ผัวไผ(プアパイ)@ワット・オームノーイ前広場(2016年8月12日)



ラストはチャルームポン先生の出番です。先生とは7月ウボンに行った際お会いしていましたが、歌を聴くのは6月のバンプリーでのラムヤイとの共演コンサート以来です。

その時も感じましたが、チャルームポン先生の人気はやはりすごい!それは決して年配の人達だけでなく、若者からも絶大に支持を集めているのです。

日本人には「何でこんなオッサンが・・・」と思うかもしれませんが、キャリアがあるという事もそうでしょうが、やはり歌そのものが多くの支持を集める要因ではないかと思います。



ただ、日本人の自分がそこに到達するにはまだまだ勉強が必要です。チャルームポン先生の歌を聴いていると、日本人なんてタイ音楽の事なんかこれっぽっちも知らないんだなぁ、とつくづく感じますね。


◆เฉลิมพล มาลาคำ@ワット・オームノーイ前広場(2016年8月12日)



まだまだチャルームポン先生で会場が盛り上がっている最中でしたが、我々が向かう次の会場が少々遠かったので、後ろ髪を引かれつつオームノーイを後にしました。

タクシーを飛ばして向かったのはタオプーンにあるイサーン・ラムプルーン。ここでは先日、このブログでも取り上げたラムシン歌手ペー・パーヌチャイのコンサートがあるからです。

気が付いたら昼にご飯を食べてから何も食べていなかった我々。アドレナリンが出ていると、空腹も忘れてしまいますね。

定番のタイ料理を頼んで、遅い夕食を取っていると12時半過ぎにペーが引き連れて来た若手2人が登場し、メイン・ステージが始まりました。

その後30分ほどコンサートが進んだ後、いよいよペーの登場です。

やはりさすがの存在感です。その声一発で周りの空気を一瞬にして変えてしまうパワーがありますね。

しかしこの日、気が付いたら動画は撮っていたものの、写真を撮るのをすっかり忘れてしまっていました。

という訳で、こちらは動画のみでお楽しみください。


◆เป้ ภาณุชัย(ペー・パーヌチャイ)/อ้ายสิดู๋(アーイ・シ・ドゥー)@イサーン・ラムプルーン(2016年8月12日)



◆เป้ ภาณุชัย(ペー・パーヌチャイ)@イサーン・ラムプルーン(2016年8月12日)


イサーンでは結構人気があるペーですがバンコクではまだまだなのか、日は良いものの客の入りは8割程度でした。舞台前はかなり盛り上がっていましたが。

通常、このお店では1~3時がメインステージなのですが、この日は若干早めの2時終わり。もしかしたら直前にあった爆弾事件とも関係していたのかもしれません。

でも、1日中動き回った我々にとってはちょうど良い時間でした。

パオ⇒モッデーン&プローイマニー&チャルームポン⇒ペー、とかなり振り幅の広いラインナップとなった2016年の母の日コンサート。

程よい疲労感と共に、タクシーで家路へと着きました。

2016年8月21日日曜日

【コンサート・リポート】2016年も母の日はコンサート三昧(1)

◆シリキット女王の写真の前でひれ伏すモッデーンとトゥッカター


プミポン国王のご生誕日である12月5日の父に日に次いで、タイの年間行事では重要な日である8月12日はシリキット女王のご生誕日です。

毎年、この日をはさんでタイ各地では盛大にお祝いの催しが開かれます。ルークトゥン関連のイベントも目白押しである事は、先日のこのブログでもお伝えしました。

昨年(2015年)も3ヶ所を周る充実した日を過ごした母の日ですが、今年も11~12日にかけて4ヶ所でコンサートを楽しんで来ました。

まずは母の日前日の8月11日サナーム・ルアン(王宮前広場)で行われたOKルークトゥンのコンサートの模様から。

この日はタイに到着したばかりの日本の友人を伴っての参加でした。

8時過ぎに到着した時はちょうど始まったばかりの頃だったのですが、会場内に2つのステージがあった為、僕が場所を間違えてしまい時間のロスをしてしまったので、早めに登場したテンクワーなどは見逃してしまいました。

しかし、この日は沢山の歌手が出演。到着してすぐステージ裏に行くと、グルアイ・クローンホイコーン、ミウ・マスターキー、イム・スティダーなどが待機していました。

◆イム・スティダー

◆グルアイ・クローンホイコーンとボーイPENTA


このコンサートは母の日に関連したコンサートではあるのですが、出演歌手の大部分は自分の持ち歌を1曲歌って終わり、というパターンです。

しかし、モッデーン・ヂラーポンと彼女の姉のトゥッカターは、しっかりとこの日の為の衣装を用意して、母の日に合った選曲をして来ました。この辺でやはり彼女達は他の歌手とは一味も二味も違うセンスを持っているという事を肌身で感じさせられましたね。

ちなみに、モッデーンが歌っているのは彼女の1stアルバムに入っている「コン・タイ・トン・ラック・ガン(愛し合おうタイ人)」という曲で、歌詞の中の「ポー(父)」という部分を「メー(母)」に変えて歌っています。


◆モッデーン・ヂラーポン&バービー・トップライン






◆ตุ๊กตา ท็อปไลน์(トゥッカター・トップライン)@王宮前広場(2016年8月11日)



◆มดแดง จิราพร(モッデーン・ヂラーポン)/คนไทยต้องไทย(コン・タイ・トン・ラック・ガン)@王宮前広場(2016年8月11日)



母の日当日の8月12日は3ヶ所を掛け持ち。

まず1ヶ所目はザ・モール・バンガピで毎年行われている母の日コンサートです。今年はパオワリー・ポンピモンが出演するという事で見に行くことにしました。



今年で19回目を迎えるこのコンサートはテレビ中継もされ、歌手だけでなくタレントも大勢来るとあって、会場は大変な賑わいでした。

このコンサートは無料ではありますが、一応事前にチケットは必要です(多分、当日でももらえる可能性はあります)。しかし、座席数分配るという訳ではないようで、もらいに来た人ほぼ全てに配っているよう。なので、いざ開場したら席に座れない人で溢れかえっていました。

今年初めての参加である自分と友人は状況が把握できていなくて、長時間の立ち見となってしまいました。

ただ、コンサート自体はそれほど長くなく、2時過ぎに始まってお目当てのパオは3時頃に登場しました。

◆パオワリー・ポンピモンとお母さん



歌った曲はニューアルバム「プレーン・メー・チョープ(母の好きな歌)Vol.1」に収録されている「ヂャ・コー・ゴ・リープ・コー」(オリジナル:シリントラー・ニヤーゴン)の1曲。

このコンサートは母親と一緒に歌うというのがコンセプトのようで、パオも当然お母さんと歌唱。お母さん、意外としっかり歌っていました。


◆(パオワリー・ポンピモン)/(ヂャ・コー・ゴ・リープ・コー)@ザ・モール・バンガピ(2016年8月12日)


パオの出演が終わったら、他には興味が無いのでとっとと退散。友人がパオへお土産を持ってきていたので、それを渡すために彼女が出てくるのを舞台裏で待ちます。

しかし、いっこうに出てこないパオ。それもそのはず。このコンサートは最後全員が揃って舞台に上がるようで、それまで終わりというわけではなかったようです。

すっかりルークトゥンのコンサートマナーが染み付いてしまっている自分。いつものルークトゥンのコンサートのように、出番が終わったらさっさと帰るという訳ではなかったようです。

4時過ぎにコンサートが終わり、ようやく出て来たパオ。お土産も渡し2ショットも撮らせてもらえましたので、とりあえず1ヶ所目の目的は達成できました。

ただ、この日はまだまだ長い。

2ヶ所目のコンサートの為に少し休憩し、頃合いを見計らって次の場所へと移動しました。


2016年8月19日金曜日

【ルークトゥン・エトセトラ】ガトゥーイ(おかま)がテーマの歌を集めてみました

◆ガトゥーイ色々


タイで生活するようになって2年が過ぎました。相変らずタイ語は上達しないんですが、一つこれは確実に上達したと自慢できることがあります。それは・・・

「ガトゥーイ(おかま)を見分けられるようになった事」

皆さんもご存知のように、タイはオカマ天国です。タイの男性は男らしさというものを求める人が少ないので、女装する事にそれほど抵抗なさそうですし、本格的に女性になろうとする男性も日本は比ではないほどの多さです。

そんな、振り向けばオカマがいる環境に暮らしていると、おのずと「この人は本当は男」と見分けられる精度も上がってきます。

中にはかなり完成度の高いオカマもいますが、かなり高い確率で男か女かを見分ける事ができるようになってきました。

って、そんな事どーーーーーでもいい事なんですけどねwww(何の役にも立たないし)

そんな訳でオカマ天国のタイでは、オカマに関する歌も沢山あります。

コンサートでも頻繁にオカマに関する曲が歌われているので、以前からその手の曲がどれくらいあるのか気になっていました。という訳で、今回オカマがテーマの曲をまとめてみようという事になりました。

まず、日本人に有名なオカマの歌と言えば、少し古い曲になりますが、ウィット・ハイパーの「ガトゥーイ・マイ・クーイ・ノークヂャイ(オカマは浮気をしない)」でしょう。

知り合った女性が、実は幼い頃中の良かった男友達だった、というこの曲。MVも秀逸ですが、10分は長過ぎ!


◆วิด ไฮเปอร์(ウィット・ハイパー)/กะเทยไม่เคยนอกใจ(ガトゥーイ・マイ・クーイ・ノークヂャイ)



先日、タカテーン・チョンラダーと正式に婚姻を結んだペット・サハラットもガトゥーイの歌を歌っています。

「ガトゥーイ・タイ(タイのオカマ)」という直球のタイトルは、もしかするとDa Endorphineの「イン・タイ(タイの女性)」のパロディーとかでしょうか。


◆เพชร สหรัตน์(ペット・サハラット)/กะเทยไทย(ガトゥーイ・タイ)



日本人にはあまり知られていないかもしれませんが、タイではかなり人気のあるメーン・マニーワンが歌うガトゥーイの歌は、現在コンサートで色んな歌手に頻繁に歌われている大人気曲です。

この記事を書く為に改めてこの曲についてしっかりと調べてみた所、なんとこの曲の作詞・作曲はポット・スワナパンなんですね。

メーンがこういう歌を歌うという事自体意外でしたが、さらに作ったのがポットという事にさらにビックリしてしまいました。


◆แมน มณีวรรณ(メーン・マニーワン)/กะเทยหน้าฮ้าน(ガトゥーイ・ナー・ハーン)



こちらもコンサートで大人気の曲。プレーウプラーウが歌う「ガトゥーイ・レン・マイ」です。

今、コンサートで頻繁に歌われているのは、この曲とメーンの曲がほとんどです。


◆แพรวพราว แสงทอง(プレーウプラーウ・セーントーン)/กะเทยแล่นไม้(ガトゥーイ・レン・マイ)



次の曲は歌っている本人がオカマという変り種です。

歌っているインヂーは名前からも想像できるように、インリーの物まね出身の人です。

見た目はそれなりに作りこまれていますが、声はやはり男性ですね。

一時期良くイベントなどで見かけたのですが、最近はすっかり姿を見なくなってしまいました。どうしているのでしょうね。


◆หญิงจี้ ท็อปไลน์(インヂー・トップライン)/กะเทยลั้นลา(ガトゥーイ・ランラー)



硬派な印象のあるSure Entertainmentからもオカマの曲が出ていました。

最近リリースされた曲のようで、歌っている歌手も今回この記事を書く為に調べていて、初めて知りました。

しかし、オカマの曲とは言えやはりお堅いSureですので、曲調はかなりまじめなですね。

タイトルは「女性がダメでもオカマがいるじゃないか」という意味になります。


◆นิค คณิตษรณ์(ニック・カニットソン)/ผู้หญิงไม่ดียังมีกะเทย(プーイン・マイ・ディー、ヤン・ミー・ガトゥーイ)



最後にちょっと古い曲になりますが、あのポーイファーイもオカマの曲を歌っていました(といっても、そんなに違和感ありませんけどねwww)。

タイトルは「反抗するオカマ」。男に酷い事をされたオカマが仕返しをするという、ポーイファーイ独特の世界観が展開されています。


◆ปอยฝ้าย มาลัยพร(ポーイファーイ・マーライポン)/กะเทยประท้วง(ガトゥーイ・プラトゥアン)


まだまだ沢山ありそうですけど、この辺にしておきます。

最後に断っておきますと、自分はオカマにはまったく興味がありません。

それと、オカマとは言え元を正せば男性ですので、腕力もありますし、タイではちょいちょい犯罪も起している厄介な存在です。

ですので、オカマと関わる際は充分お気をつけください。

2016年8月17日水曜日

【ディスク・ライブラリー#8】イサーン系人気曲の美味しい所がギュッと詰ったヒット曲集

【Artist】รวมศิลปิน(Various Artist)

【Title】MP3 ออนซอนอีสาน(オーン・ソーン・イサーン)

【Release Date】พ.ค. 2559(2016年5月)




最近はリリース量も減ったし、販売店も激減しているという事もあって、CDを買う機会がめっきり少なくなりました。

とは言え、バーゲンがあったり、好きな曲が入っているものを見つけるとつい買ってしまいます。気が付くと、あっという間にCDの山が・・・(笑)。

今回買ったのは、トップラインからリリースされたイサーン歌手の人気曲を集めたMP3集です。全50曲入り。

コンサート、特にモーラム・ラムシンなどのコンサートで頻繁に歌われている曲は、大多数がトップラインの曲です。

そんなコンサートでも良く耳にする曲が沢山入っているこのMP3は、イサーン系の音楽が好きな人なら、買って損は無い充実した内容になっています。

収録アーティストはペット・サハラット、デンチャイ&プレーウプラーウ、ブアパン・タンソー、シーヂャン・ウィーシー、ワチャラーポン・ソムスック、ポーイファイ・マーライポン、モッデーン・ヂラーポン、ニッタヤー&ヌン、ソムジット・ボートーン、ノーンマイ・トップライ、などがイサーンの主要歌手勢がそろい踏みです。

ペット・サハラットはニューアルバム「9シンハー、プー・バオ・ダーオ・ティアム(9 สิงหา ผู้บ่าวดาวเทียม)」からの3曲が収録されています。

特に、アルバムタイトル曲は疾走感のある曲調がカッコよく、お気に入りの曲です。

◆เพชร สหรัตน์(ペット・サハラット)/ผู้บ่าวดาวเทียม(プー・バオ・ダーオ・ティアム)



デンチャイ&プレーウプラーウ関連の曲は特に充実していて、ソロの曲を含めると全部で10曲と、ほぼアルバム1枚分の曲が収録されています。

これだけ曲があるんだから早い所アルバムとしてまとめてくれれば良いのに、と思うのですが。

曲そのものも良い曲が沢山ありますし、こうしてまとめて聴くと、今の彼らの好調ぶりがよく分かりますね。

◆เด่นชัย วงศ์สามารถ(デンチャイ・ウォンサーマート)/ฮังมิ้ม(ハン・ミム)


◆แพรวพราว แสงทอง(プレーウプラーウ・セーントーン)/หมาแลกคุ(マー・レーク・ク)



それと、このMP3を聴いて改めてその良さに気づかされたのがギック・ルンナパーの曲です。

このMP3にも入っている彼女の「クーイ・ハック(เคยฮัก)」は、当ブログの2015年の最高の曲として選びましたが、その曲はもちろん(仕事上の)相方のソット・ナムチャイとの曲「ボ・ハック・ガ・サーン(บ่ฮักกะส่าง)」も先の曲に負けず劣らず良い曲です。

この2曲はアレンジも秀逸で、一般的なイサーン系の曲とはちょっと違っていて、かなりセンスの良いプロダクションになっています。

編曲者を見ると「グー・ケーン(กู่แคน)」とクレジットされているのですが、これってもしかして最近グラミーと契約したあのケーン集団の事でしょうか。

だとすると、ますます興味深いですね。この組み合わせでぜひフルアルバムも期待したいです。

◆กิ๊ก รุ่งนภา แสงศลป์(ギック・ルンナパー・セーンシン)/เคยฮัก(クーイ・ハック)


◆กิ๊ก รุ่งนภา(ギック・ルンナパー)&สด นำชัย(ソット・ナムチャイ)/บ่ฮักกะส่าง(ボ・ハック・ガ・サーン)



その他にも個人的に特にひいきにしているニッタヤー・サーラカーム&ヌン・パラーンチャイの「ソーイ・コイ・ネー(ซอยข่อยแหน่)」(MP3に表記されているこの曲の曲名は綴りが間違っていますので、ご注意を)や、コンサートで沢山の歌手に歌われているノーンマイ・トップラインの「フェーン・カオ・クー・パオ・マーイ(แฟนาขาคือเป้าหมาย)」など、コンサートを観に行く上でも知っておくとさらに楽しめる曲が盛りだくさんです。

◆นิตยา สารคาม(ニッタヤー・サーラカーム)&หนึ่ง พลาญขัย(ヌン・パラーンチャイ)/ซอยข่อยแหน่(ソーイ・コイ・ネー)


◆น้องใหม่ ท็อปไลน์(ノーンマイ・トップライン)/แฟนาขาคือเป้าหมาย(フェーン・カオ・クー・パオ・マーイ)



50曲もあるので最初から最後までじっと聴いているのは辛いですが、流しっぱなしにしておくとコンサートの雰囲気も感じられますし、自分の好きな曲を抜粋してプレイリストを作ってみるというのも面白いのではないかなと思います。

トップラインからはこの手のMP3が沢山出ているので、どれを買ってよいのかと迷ってしまいますが、自分としてはこのMP3が一番良くまとまっているのではないかなと思いました。

実際、聴きたかった曲が沢山入っていましたので、内容的にも満足のいくMP3集でした。

2016年8月16日火曜日

【コンサート・リポート】ヨートラック・サラックヂャイ8回忌追悼コンサート

◆ワット・ゴームットプッタランシーにあるヨートラック・サラックヂャイの像


8月12日の母の日を挟んだコンサート連戦はようやく終わりましたが、その連戦リポートの前に、8月7~9日に行われた、ヨートラック・サラックヂャイの追悼コンサートに行ってきましたので、そのまとめを。

ヨートラックの追悼コンサートはプッタモントン・サーイ3にあるワット・ゴームットプッタランシーで毎年行われておりまして、今年(2016年)で8回目になります。

例年、大体3日間連続で開催されていて、沢山の歌手が出演します。

◆2016年のヨートラック追悼コンサートの告知


◆サーラーに展示されているヨートラックの写真やポスター





3日間行われるこのコンサートですが、今年は仕事の関係で8月9日1日のみの参加になりました(ちなみにヨートラックの命日は8月9日)。

この日、どの歌手が出演するのかはほとんど分かっていませんでしたが、個人的に会えることを楽しみにしていた歌手がいました。

名前はヂャンヂラー・ラーチャクルー(จันทร์จิรา ราชครู)。実は去年も会えたのですが、ステージで歌っている所は観られませんでしたので、今年こそはという思いがありました。

ただ、事前情報が全然ありませんでしたので、9日に彼女が来るかどうかは賭けでしたが、歌手の待機場所を見ると運の良い事にヂャンヂラーの姿がありました。

早速、去年もらいそこなったサインをCDにしてもらいに行った所、「去年も会いましたよね」とヂャンヂラーから嬉しい一言が!ちょこっと2ショット撮らせてもらっただけなのに、憶えてくれていて嬉しかったなぁ。

もちろん、歌っている所もバッチリ・・・、と言いたかった所なんですが、雨が降っていたという事もありまして、サーラーで雨宿りをしていたタイミングでヂャンヂラーが登場。慌ててステージ前へと向かいました。






生で聴く初めてのヂャンヂラーの歌は想像以上に素晴らしかったですね。実は彼女は非常に小柄なんですが、そんな小さい体にも関わらず声量もありましたし、音程もまったくぶれていませんでした。


◆จันทร์จิรา ราชครู(ヂャンヂラー・ラーチャクルー)@วัดโกมุทพุทธรังสี(ワット・ゴームットプッタランシー)-1(2016年8月9日)


◆จันทร์จิรา ราชครู(ヂャンヂラー・ラーチャクルー)@วัดโกมุทพุทธรังสี(ワット・ゴームットプッタランシー)-2(2016年8月9日)



とりあえずヂャンヂラーが観られたので、自分にとってはこれでもう大満足。この後も沢山の歌手が歌う予定でしたが、次の日仕事もあるし、適当な所で切り上げようと考えていたんですが・・・、

一応この後の歌手も確認しておこうと出演順が書かれたホワイトボードを見た所、なんとプレーワー・パッチャリーの名前が!しかも25人目とほぼ終わりに近い時間の出演。結局、終盤まで観る事になってしまいました。

プレーワーの出番が来るまで出演歌手の中にも何人か興味がある人がいました。その1人がペン・シリカーンです。

◆ペン・シリカーン(แป้ง ศิริกานต์)



彼女を初めて見たのは2012年6月のプムプアン追悼コンサートだったので、結構前から存在は知っていたのですが、活動が地方中心なので、それほど回数は観た事ありませんでした。

しかし、最近は活動範囲が広がってきているようで、度々姿を見かけるようになりました。

YouTubeで彼女の歌を聴いてみると良い歌も多いですし、美人ですので、これから中央でも人気が出てくるかもしれませんね。


◆แป้ง ศิริกานต์(ペン・シリカーン)/รักหลอกๆ(ラック・ローク・ローク)@วัดโกมุทพุทธรังสี(ワット・ゴームットプッタランシー)(2016年8月9日)



ペンの他にもキャット・アティティヤー、ディア・スカイパーク、ノート・マハッサジャンなどが歌を披露。23時半近くになって、ようやくプレーワー・パッチャリーの登場です。

プレーワーは2・3年前にグラミー・ゴールドからトップラインに移籍しましたが、先日そのトップラインから新しい会社「PTエンターテインメント」へ移ることが決まりました。

◆プレーワー・パッチャリー(แพรวา พัชรี)



グラミー時代からイマイチ目が出なかった彼女ですが、新天地が決まったせいか、心なし以前に会った時よりも元気で、待機場所で会うなり「私のこと覚えてる?」と、冗談交じりに話しかけてくれました。

歌の方もトップライン時代とはだいぶ雰囲気が変わって、個人的には新しい方がプレーワーのキャラクターに合っているような気がしますね。

存在感も増してきているように思いますし、今度こそ良い結果が出るのでは、と期待しちゃいますね。

それはステージで歌う彼女の姿を観てもそう思いましたね。今までのように、どこか所在無さげな部分は消えて、しっかり地面に足をつけて歌っているなぁ、という印象を受けました。

ちなみに2本目の動画の曲が、新曲の「ヤー・アオ・カム・ワー・プアン・マー、グロップ・グルン・カム・ワー・チュー(อย่าเอาคำว่าเพื่อนมากลบเกลื่อนคำว่าชู้)」です。

◆แพรวา พัชรี(プレーワー・パッチャリー)@วัดโกมุทพุทธรังสี(ワット・ゴームットプッタランシー)-1(2016年8月9日)


◆แพรวา พัชรี(プレーワー・パッチャリー)@วัดโกมุทพุทธรังสี(ワット・ゴームットプッタランシー)-2(2016年8月9日)


以前から日本人には結構人気のあるプレーワー。あとはタイでの知名度が上がれば、これに越した事はありません。

もしかしたら、今回の移籍がそのキッカケになってくれるかも、とこの日のプレーワーを観て、そんな思いを抱きました。

実は、ルークトゥン好きの友人(フランス人なんですけど)がタイに来ていたので、彼を連れてってあげるという意味合いが強く、自分としてはそれほど積極的に行った訳ではなかったんですが、結果的には自分にとっても大きな収穫となった今年のヨートラック追悼コンサートでした。