2017年2月28日火曜日

【ルークトゥンモーラム写真館#1】カーオティップ・ティダーディン@プラプラデーン・アーケード

◆ข้าวทิพย์ ธิดาดิน(カーオティップ・ティダーディン)

タイに来たばかりの頃、縁があってコンケーンまでライブを観に行った事もあったカーオティップ・ティダーディンですが、ここ最近は偶然イベントで会う程度で、コンサートを観る機会はあまり有りませんでした。

しかし、先日2月23日にプラプラデーン・アーケードで行われたFM90のイベント「タクシー・パーティー」で久々に彼女のステージで歌う姿を観る事ができました。



改めてじっくりカーオティップが歌う姿を観てみると、妖艶でしなやかなその動きに魅了されますね。歌も文句つけようがない高いクオリティーなのですが、じゃあ頻繁に見たいかというと、そこまでは思わないんですよね。

隙の無さが入り込んでいけないというか。まとまりすぎていて、面白みに欠けるというのが正直な感想です。

そんなに深いことは考えていませんでしたが、それが彼女のライブから遠ざかってしまった大きな理由かも。


グラミー・ゴールドの音作りは保守的で、あまり冒険しない特徴がありますが、若い時からまとまってしまっているのは歌手にとっても可能性を狭めてしまうので、カーオティップにはもっともっと冒険させてあげて欲しいですね。



◆カーオティップとヂウ・アモンラット

◆カーオティップとラムヤイ・ハイトーンカム

2017年2月25日土曜日

【ディスク・ライブラリー#17】9年の時を経て発売されたアンクワン・ワランヤー待望の1stアルバム

【Artist】เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)

【Title】ผู้หญิงธรรมดา ที่กล้ารักเธอ(プーイン・タンマダー・ティー・グラー・ラック・ター)

【Release Date】23 ก.พ. 2560(2017年2月23日)



1.สักวัน..ฉันจะรู้สึกเฉยๆกับเธอ
2.ผู้หญิงธรรมดาที่กล้ารักเธอ
3.อย่าจีบให้ไปเจ็บ
4.สั่งน้ำตาไม่ได้
5.ภาพเธอยังไม่ชัด
6.จะหายใจยังไงไม่ให้คิดถึง
7.ข้อสอบหัวใจ (อย่าให้ใครมาลอก)
8.อย่าบังคับให้หลายใจ
9.รู้ตัวอีกที ก็มีเธออยู่ในใจ
10.เด็กบ้านนอกลำเดิน
11.ผีเสื้อใจร้ายกับดอกไม้ใจอ่อน(Bonus Track)
12.คนกำลังน้อยใจ
(Bonus Track)
13.บ่กล้าบอกครู (แต่หนูกล้าบอกอ้าย)
(Bonus Track)

2週間前に興奮気味にお伝えした、アンクワン・ワランヤー待望のアルバムが発売される件。

◆【リリース情報】アンクワン・ワランヤーの1stアルバムがついに発売!

デビューから9年。実力もあり曲もヒットしているのに、なかなかアルバムが発売されないことにやきもきしていましたが、昨日2月23日ようやくその日が来ましたので、早速CDショップで購入して来ました。ただ、正確には21日に売っていたお店があったので、そこで既に買っていました。

購入してからもう何度も聴いていますが、結論から言ってしまうと、お世辞抜きに傑作と言える最高の内容です。

待たされまくったのでその分かなり期待値は上がっていましたが、その高いハードルをアンクワンは軽々と越えてしまいました。



構成はTr.1~10までが本編で、Tr.11~13は過去の曲がボーナス・トラックとして収録されています。

デビュー曲「ボ・グラー・ボーク・クルー」は他の収録曲とはだいぶ雰囲気が違いますが、基本的にアンクワンが歌っているのは、いわゆる「プア・チーウィット」と呼ばれるタイプの音楽です。

普通のルークトゥンやモーラムと比べると、エキゾティックな部分は薄いですが、その分飽きの来ない深みのある音楽になっています。

Tr.1~10の中で既発曲はTr.4「サン・ナムター・マイ・ダイ」と、アルバム発売直前にリリースされたTr.1「サック・ワン、チャン・ヂャ・ルースック・チュイチューイ・ガップ・ター」2曲のみで、その他は全て新曲です。

ただし、アルバムタイトル曲のTr.2「プーイン・タンマダー・ティー・グラー・ラック・ター」のように、すでにステージで歌われていた曲も何曲か含まれているようです。



全体的にはこれまでのシングル曲のように、ゆっくり目のテンポの曲が多いですが、所々にアップテンポの曲を配置して、曲順もよく配慮されているので、最後に飽きずに聴ける点もポイントが高いです。

そして、何よりもこのアルバムをじっくり聴いて感じたのは、ボーカリストとしてのアンクワンの素質の高さです(単純に「歌手」とは表現せずに「ボーカリスト」と書いたのはそれなりに意味があります)。

透明感があり、重くなり過ぎず、かといって軽いわけでもない、絶妙なポジションの歌声がまさに自分好み。

プロダクションはギミックの少ない、バンドサウンドを基調としたストレートなアレンジですが、かと言って決して安っぽい訳ではなく、アンクワンのボーカルを引き立たせる意味ではちょうど良い感じだと思います。

そんな最高のアルバムの発売日だった2月23日、アンクワンはプラプラデーン・アーケードで行われたFM90のイベントに出演するという事で、サインをもらうのを兼ねて観に行って来ました。




実はこのCDを買った時、その事を本人をタグ付けしてFacebookに投稿していたので、僕がCDを21日の時点で買っていたのをアンクワンは知っていました。

なので、サインをもらいに行った時「あ、来た」と言われてしまう自分w その後、「もう聴いた?」、「どの曲が好き?」などと少し話をしましたが、以前会った時は案外そっけない対応だったアンクワンも、場数を踏んでファン対応もだいぶこなれて来たようでした。

この日、アンクワンが歌ったのは「ボ・グラー・ボーク・クルー」とアルバムの中からTr.10「デック・バンノーク・ラム・ドゥーン」の2曲のみでしたので、ファンとしては若干物足りませんでしたが、久しぶりにアンクワンの生の声を聴けた事は大満足でした。

◆アンクワン・ワランヤー@FM90:タクシー・パーティー(2017年2月23日)



◆アンクワン・ワランヤー、1stアルバム発売SPOT


ボーナストラックも含めて、トータル感も素晴らしいこのアルバムですが、欲を言えば「ボ・クラー・ボーク・クルー」は作られてからだいぶ時間が経っていますので、このアルバム用に新しいアレンジで新録してくれれば、文句なしだったんですけどね。

それでも充分満足な、アンクワンの記念すべき初めてのアルバム。長い間待った甲斐がありました。

今年(2017年)はまだ残り10ヶ月ありますが、もう年間ベストアルバムはこれでほぼ決まったようなものです。

2017年2月16日木曜日

【別冊ラムヤイ・ハイトーンカム】7500万回突破!大ヒット御礼「プーサオ・カーロッ」カヴァー集(最新動画あり)

◆ラムヤイ・ハイトーンカム「プーサオ・カーロッ」YouTube再生回数7500万回達成!

1ヶ月ほど前にYouTube再生回数4000万回を達成したと、このブログでもお伝えしたばかりのラムヤイ・ハイトーンカムの曲「プーサオ・カーロッ(ผู้สาวขาเลาะ)」ですが、まだまだ人気は続いています。

それどころかますます人気は拡大する一方でして、2月16日現在で再生回数は7500万回を超えました。公開約3ヶ月ちょっとでこのスピードはかなり早い方だと言えます。

この調子だと8000万回達成もそう遠くないでしょうし、1億回という大台も視野に入って来ました。

ラムヤイの存在を知って1年半。この娘はいつかすごい歌手になるだろうと思って応援して来ましたが、まさかこんなに早くその日が来るとは思っていませんでしたね。

あまりにも早すぎて、正直まだ実感が沸かないのですが、凄い人気になっているのは事実です。

イサーンでのラムヤイのコンサートは連日2000~3000人が集まる大盛況。バンコク近郊ではなかなかコンサートが行われませんが、1月21日にピン・クラオのパブ「ポー・グンパオ」で行われたライブではこの大きな箱の全席が埋まり、4000人近くの客が入ったと言っていました。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム@ポーグンパオ、ピン・クラオ(2017年1月21日)

その時の様子を自分が撮影した動画が、次の動画です。MCが「プーサオ・カーロッ」とタイトルを言った時の歓声で、この曲がどれくらい人気があるのかが分かってもらえると思います。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム/プーサオ・カーロッ@ポー・グンパオ(2017年1月21日)

それと、もう一つの動画はバンコクで一番新しいライブで、ヂェンワタナで行われたヤソートン出身の人たちの集まりにラムヤイが出演した時のものです。

ラムヤイはロイエット出身なので、このヤソートンのイベントになぜ呼ばれたのかは良く分かりませんが、とりあえずなかなかバンコクでは観る機会が無いので、行ってみました。

この日はカラオケで数曲歌っただけでしたが、やはり旬だけあって、わずかの時間でもマーライやチップを沢山もらっていました。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム@ルアムポンコン・ヤソートン・フェスティバル(2017年2月11日)

◆ラムヤイ・ハイトーンカム/プーサオ・カーロッ@ルアムポンコン・ヤソートン・フェスティバル(2017年2月11日)


で、ようやく今回の本題ですが、曲がヒットすると沢山の歌手がコンサートでカヴァーするようになります。というより、むしろタイではカヴァーされることこそヒットの証と言えます。

自分も最近はコンサートに行く度にこの曲を耳にするようになりました。カヴァーするという事は、その曲が観客にウケるというだけでなく、歌う人が気に入っているという事でもあるので、そういった意味でもラムヤイを応援してきた身としては本当に嬉しい事です。

今まで自分が聴いたこの曲のカヴァーの中で特に素晴らしかったのは、アーム・チュティマーが歌ったヴァージョンです。

と言っても、アームはこの曲を作った人なので、厳密にはセルフ・カヴァーと言った方が的確です。

◆アーム・チュティマー/プーサオ・カーロッ@ラーン・ビアソット(2017年1月29日)


また、この曲は今、モーラムのコンサートでも歌われるようになってきています。

自分が特に好きな歌手のブアゲーウ・シーウボン(サーオノーイ・ペットバーンペーン)もこの曲を歌っているのですが、残念ながらまだ彼女が歌っているヴァージョンは生では聴く事が出来ていません。

自分が聴く事が出来たのはモーラム・ヂャイグーン・ローイという楽団のチェリー・ピヤポンが歌っていたヴァージョンです。

ラムヤイの歌がモーラムのステージでも歌われるようになったなんて、夢のようです。

◆チェリー・ピヤポン・モーラムヂャイグーンローイ/プーサオ・カーロッ(2017年1月22日)


そして、今やラムヤイの先輩歌手達もこの曲を歌うようになってきています。

例えばヌット・プラトゥムトーンやこのドークムーイ・ペンナパー、そして最近シーヂャン・ウィーシーと一緒に活動するようになったペンナパー・ネープチットなどなど。

これはラムヤイが先輩歌手達に認められた、という風に捉えてもよいのではないかと思っています。

先輩歌手達からお墨付きをもらえれば、怖いものなしですね。

◆ドークムーイ・ペンナパー・ソムスック/プーサオ・カーロッ@タイプラガン・マーケット(2017年2月4日)


◆ペンナパー・ネープチット/プーサオ・カーロッ@ピマーンミン・マーケット(2017年2月5日)



もうこの時点で立派な「大ヒット」ですが、やはりここまで来たら1億回を目指したいですね。

これだけヒットすれば、ファンとしては充分満足なのですが、重要なのは「ヒットの後」だと自分は思っています。

それまで無名だった歌手がヒット曲をだして、一躍人気歌手の仲間入りしたというのは過去にも沢山いましたが、ヒットを続けてだせて、初めて「本物の歌手」だと言えます。

あのインリーでさえヒットが続かず、今はコンサートがだいぶ減りましたからね。タイでは1曲当たれば一生食べていけるくらいになるらしいですが、そんなのは本物の歌手ではなく、ただの一発屋ですからね。

ラムヤイは一発屋にはなって欲しくないですし、彼女には歌手としての実力は充分ありますから、この曲だけでは終わらずに、次もこれを超えるヒット曲を出してくれる事を信じています。

2017年2月11日土曜日

【リリース情報】アンクワン・ワランヤーの1stソロアルバムがついに発売!

◆2017年2月23日発売予定、アンクワン・ワランヤー「プーイン・タンマダー、ティー・グラー・ラック・ター」

長年ルークトゥン・モーラムをフォローしていて、疑問に思っていることが一つありました。

それは・・・、「なぜ、アンクワン・ワランヤーはアルバムが出ないのか」という事です。

デビューしてから今年(2017年)で9年。実力は申し分ないですし、曲がヒットしていない訳でもない。彼女と同じくらいのキャリアの歌手達の中には既にアルバムデビューしている人もいるのに、なぜかアンクワンだけはいつまでもアルバムが発売されそうな気配がありませんでした。

Grammy Goldからリリースされた、若手歌手を集めたコンピレーション「ノーンマイ・タイダーオ」(2008年)に収録されたデビュー曲「ボ・グラー・ボーク・クルー」がヒット。現在もタイでも非常に親しまれている人気曲となっています。

◆เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)/บ่กล้าบอกครู(แต่หนูกล้าบอกอ้าย)()


企画アルバム「セン・ターン・サーイ・キットホート」(2011年)では、「コン・ガムラン・ノーイ・ヂャイ」という曲を歌い、こちらも好評を得ました。

◆เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)/คนกำลังน้อยใจ(コン・ガムラン・ノーイ・ヂャイ)


その後リリースされたシングル「ピースア・ヂャイ・ラーイ・ガップ・ドークマイ・ヂャイ・オーン」が大ヒット。彼女の為のバックバンドも作られ、この機にアルバムが作られるのではないかと期待していましたが、いつまで待っても音沙汰がありませんでした。

◆เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)/ผีเสื้อใจร้ายกับดอกไม้ใจอ่อน(ピースア・ヂャイ・ラーイ・ガップ・ドークマイ・ヂャイ・オーン)


同期のカーオティップ・ティダーディンは、とっくにアルバムデビューを果たし、既に2枚リリースされています。

実力も人気もあり、クルーサラーはじめ業界人からも評価が高いようなのに、なぜアルバムが出ないのか。

CDが売れないこのご時勢とは言え、Grammy Goldの他の歌手はコンスタントにアルバムがリリースされているので、彼女だけなぜ出ないのか、1ファンとしては全く理解できませんでした。

しかし、ここに来てようやく朗報が!ついに2017年2月23日、アンクワンにとっての初のアルバムがリリースされることが分かりました。

タイトルは「プーイン・タンマダー、ティー・グラー・ラック・ター(恋に一途などこにでもいる女性)」。収録曲は全13曲です。

◆アルバム「プーイン・タンマダー、ティー・グラー・ラック・ター(ผู้หญิงธรรมดา ที่กล้ารักเธอ)」収録曲
1.สักวัน..ฉันจะรู้สึกเฉยๆกับเธอ
2.ผู้หญิงธรรมดาที่กล้ารักเธอ
3.อย่าจีบให้ไปเจ็บ
4.สั่งน้ำตาไม่ได้
5.ภาพเธอยังไม่ชัด
6.จะหายใจยังไงไม่ให้คิดถึง
7.ข้อสอบหัวใจ (อย่าให้ใครมาลอก)
8.อย่าบังคับให้หลายใจ
9.รู้ตัวอีกที ก็มีเธออยู่ในใจ
10.เด็กบ้านนอกลำเดิน
11.ผีเสื้อใจร้ายกับดอกไม้ใจอ่อน
12.คนกำลังน้อยใจ
13.บ่กล้าบอกครู (แต่หนูกล้าบอกอ้าย)
※収録内容・曲順は変更の可能性もあり

◆スクープ「アンクワン・ワランヤー、アルバム発売までの道のり」


収録内容を確認すると、これまで発表されてきた曲は全て収録されているようです。

ボーナストラック的扱いとはいえ、「コン・ガムラン・ノーイ・ヂャイ」はまだギリギリその他の曲と違和感は無いものの、「ボ・グラー・ボーク・クルー」はだいぶ雰囲気が違う曲なので、外した方がトータル感は出たと思う、というのが正直な自分の感想です。

でも、それは実際アルバムを聴いてみたら、また変わってくるかもしれませんが。

◆เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)/สั่งน้ำตาไม่ได้(サン・ナムター・マイ・ダイ)


◆เอิ้นขวัญ วรัญญา(アンクワン・ワランヤー)/สักวัน..ฉันจะรู้สึกเฉยๆกับเธอ(サック・ワン、チャン・ヂャ・ルースック・チュイチューイ・ガップ・ター)


また、アルバム発売前日の2月22日にはファン向けのライブが行われる予定です。場所はまだ未定ですが、アソークにあるGMMビルの可能性は大です。

たぶんそこで、アルバムの先行発売もされると思います。自分も参加できたら、言ってみたいと思います。

◆アンクワン・ワランヤー、ライブ・ショー(ニューアルバム収録曲も歌われています)

アンクワンが歌ってきた歌は全て名曲と言っても良いほどの充実度ですので、否が上にも期待が高まります。

アルバムを購入したら、このブログでもレビューする予定です。

2017年2月3日金曜日

【コンサート・リポート】パオ、チェム、Paradise Bangkok@タイ観光フェスティバル2017

◆タイ観光フェスティバル2017@ルンピニ公園(2017年1月25~29日)


毎年、ルンピニ公園で開催されているタイ観光フェスティバルが、2017年も1月25~29日の期間で行われました。

今年で37回目になるこのイベント。毎年、多数の人気歌手が出演するコンサートがあるので、音楽ファンにとっても楽しみなイベントです。

今回、自分は1月27・28日コンケーンで行われるモーラム・フェスティバルに参加するため、26日だけの参加となりましたが、中身の濃いラインナップでとても楽しめました。

◆2017年のメインステージのタイムテーブル

26日のメインステージにはパオワリー・ポンピモン、チェム・チェムラム、The Paradise Bangkok Molam International Bandと、豪華ラインナップなのは言うまでも無く、どのアーティストも自分にとっては久しぶりのライブでした。

仕事終わりに会場に直行し、到着したとほぼ同時に登場したのがパオワリー・ポンピモン。彼女のコンサートを観るのは、昨年8月12日の母の日コンサート以来となります。

コンサートの構成そのものは以前とそれほど大きく変わっていた所はありませんが、パオ自身の、存在感がさらに増してきたようで、とても楽しめたステージでした。

曲はプムプアンや新作のカヴァーアルバムからの曲が中心で、オリジナル曲はほとんど歌っていませんでしたが、それも気にならずに終わりまでテンションが持続できたのは、30分という短めのステージだったのも功を奏したのかもしれません。








パオに続いて登場したのは、同じGrammy Goldの先輩歌手であるチェム・チェムラム。彼は黒のスーツ姿で4人の女性ダンサーを引き連れてのステージでした。

以前は知り合いのタイ人が彼のファンという事もあって、頻繁にコンサートを観に行っていたのですが、ここ最近はご無沙汰でした。

久しぶりだったので忘れられているかと思っていましたが、ステージ終了後バックステージに行ったらしっかりと名前を覚えていてくれて嬉しかったです。

曲は彼の代表曲「ガルナー・ファン・ハイ・ヂョップ」をはじめとしたオリジナル曲を中心に歌われ、熱心なファンの応援もあって、アットホームな雰囲気のコンサートになりました。









そしてトリはニューアルバムも発売されて、世界的注目度も増しているThe Paradise Bangkok Molam International Bandの登場です。

海外での人気が先行していた彼らですが、徐々にタイ国内でもそのネームヴァリューもアップしていると感じていた昨今だったので、きっとこの日も多くの観客で盛り上がるのだろうと勝手に想像していましたが、実際はパオとチェムが終わるとほとんどの客が帰ってしまうという残念な状況でした。

インストルメンタル・バンドという事もあって、人気が若者中心のせいもあるのでしょう。この日、会場にいたのはほとんどが年齢層が高めの人たちだったので、その人達にとってはちょっと理解しがたい音楽だったのかもしれません。

しかし、残っていた若い人たちや外国人たちは大いに盛り上がっていました。

あと、このバンドの事で以前から気になっていたことがあります。それは、度々ドラムスが乱れる事。この日も一部の曲でリズムが崩れる場面がありましたが(動画3)、バンドの中心のドラムスがしっかりしていないと全体もめちゃめちゃになってしまうので、ここは何とかしてほしい所です。

特にこのバンドのサウンドは、ドラムスとベースが鍵を握っている為、リズム隊次第で良し悪しが決まってしまいます。この辺が強化されれば、今後ももっと面白くなってくると思いますね。








◆The Paradise Bangkok Molam International Band@Thailand Tourism Festival 2017(1)



◆The Paradise Bangkok Molam International Band@Thailand Tourism Festival 2017(2)



◆The Paradise Bangkok Molam International Band@Thailand Tourism Festival 2017(3)



◆The Paradise Bangkok Molam International Band@Thailand Tourism Festival 2017(4)



この日の深夜バスでコンケーンに行く予定だったので、当初はパスしようかと思っていたこのコンサートですが、ちょっと慌しくなってしまったものの、行った価値はあった、充実したコンサートでした。