2017年3月29日水曜日

【コンサート情報】豪華歌手出演のプムプアン・ドゥアンヂャン25周忌コンサートが開催!

◆2017年6月17日開催予定のプムプアン・ドゥアンヂャン25周忌記念コンサート「25Yearsドゥアンヂャン・・・グラーン・ドゥアンヂャイ」。

プムプアン・ドゥアンヂャン(พุ่มพวง ดวงจันทร์)。

YouTube再生1億回歌手が沢山出るようになった今でも、彼女を越える歌手は当分出てこないであろう、タイが産んだ最高の歌手。

彼女が1992年6月13日に突然この世を去ってから、今年で25年になります。

毎年、プムプアンが眠るスパンブリーのワット・タップグラダーンを中心に、命日の前後、彼女を偲ぶコンサートが行われています。

25年の節目の今年、ルークトゥンモーラムの業界最大手Grammy Goldが主催した、プムプアン追悼コンサートが6月10日、セントラルワールド8FにあるGMM LIVE HOUSEで開催される事が分かりました。

◆6/10のコンサートチケット特別事前発売の告知。

出演予定歌手は13人。

Grammy Gold所属の歌手を中心に、豪華なメンツが揃いました。

1.ต่าย อรทัย(ターイ・オラタイ)

3/31にニューアルバムが発売される予定のターイ。彼女は8年前(2009年)に行われたプムプアン・トリビュートコンサートにも参加していました。

Grammy Goldを代表する歌手ですので、この人選には納得ですね。

2.หญิงลี ศรีจุมพล(インリー・シーヂュムポン)

久々に新曲を発表し、ニューアルバムの発売も予定されているインリー。

彼女は今、薬の関係で顔が腫れてしまい大変な事になっているようですが、このコンサートの頃には収まるでしょう。

インディー全盛の今のルークトゥンモーラムにおいて、メジャー業界が彼女の活躍に期待している部分は大きいと思います。

3.ตักแตน ชลดา(タカテーン・チョンラダー)

タカテーンも8年前のトリビュート・コンサートに参加していた歌手の1人ですね。

一時期は彼女のコンサートを頻繁に観に行きましたが、最近はとんとご無沙汰です。旦那のコンサートにはたまに行くのですが。

また素晴らしい歌声を聴かせてくれると思います。

4.เปาวลี พรพิมล(パオワリー・ポンピモン)

プムプアンの生まれ変わりとして、業界に華々しくデビューしたパオ。なんせ、デビューがプムプアンの伝記映画の主役でしたからね。

今でもコンサートではプムプアンのカヴァーを歌っていますし、毎年ワット・タップグラダーンでの追悼コンサートにも欠かさず出演しています。

今回のコンサートへの彼女の出演は至極当然だと言えますね。

5.เอิร์น สุรัตน์ติกานต์(アーン・スラティカーン)

結婚して子供も産まれから、最近久々に表舞台へ出て来たアーン。彼女も8年前のコンサートで歌っていました。

8年前はまだまだ若手という感じでしたが、最近はいろんな意味で貫禄が出て来たように思いますね。

6.ปิ่น พรชนก(ピン・ポンチャノック)

この人に関しては、名前も初めて聞いたのですが、調べた所オーディション番組の「THE STAR12」に出演していた歌手のようですね。

その番組ではラチャノックの曲をカヴァーしていたのを聴きましたが、ルークトゥンらしい歌を聴かせてくれていました。

彼女がプムプアンの何の歌を歌うのか、楽しみですね。

7.นิว นภัสสร(ニウ・ノパッソン)
8.จิ๋ว ปิยนุช(ジウ・ピヤヌット)

名前が別々に書かれていたので誰かと思いましたが、ポップスの女性デュオ、ニウ・ヂウの2人でした。

彼女達もステージではプムプアンの曲をカヴァーしていたりするようですが、この辺に関しては専門の方々がいらっしゃるので、詳しい事はそちらにお任せします。

9.แก้ม วิชญาณี(ゲーム・ウィチャヤニー)

こちらもポップス系の歌手。ゲームはタイフェスティバルなどで何度も来日しているので、日本でも良く知られているようです。

確かに歌唱力はある人だとおもいますが、個人的には面白みにかける部分がありますね。歌手は上手ければ良いというものではありませんから。

10.หนูนา หนึ่งธิดา(ヌーナー・ヌンティダー)

最近「ラーチニー・モーラム(モーラムの女王)」というテレビドラマに出演していたヌーナー。

その関係での今回の出演だと思いますが、ポップス歌手としてはそこそこ上手いものの、そのドラマで歌っていたハニー・シーイサーンやシリポーンの曲のカヴァーを聴く限りでは、ルークトゥンモーラムを歌うにはまだまだ全然という感じでした。

今回は圧倒的な存在感のある歌手達の中で、どのような歌を聴かせてくれるのでしょうか。

11.หลิว อาราดา(リウ・アラダー)

リウも8年前のコンサートに出演していた内の1人です。

最近は歌よりもタレント活動の方が多いようで、コンサートもたまにやっているようですが、バンコク近郊ではとんとお目にかかれません。

でも、新曲も出ているようですし、歌手としてはまだまだイケる人だと思うので、このコンサートに限らず、ぜひもっと歌う機会を作ってあげて欲しいですね。

ちなみにリウは現在、リウ・アヂャリヤー(หลิว อาจารียา)という名前になっているはずですが、ここでは告知の表記に従いました。

12.บุ๋ม ปนัดดา(ブム・パナッダー)

こちらの方は歌手ではなくタレントのようです。

もしかしたら昔、歌を歌っていたかも知れませんが、詳細は分かりません。なので、歌唱力も未知数です。

テレビでは良く見かける方です。

13.ฝน ธนสุนทร(フォン・タナスントーン)

こちらも以前に比べたら歌う機会がめっきり減ってきているように感じる、フォン・タナスントーンですが、昨年末、バンコクでのシアンイサーンのコンサートに度々ゲスト出演していました。

自分も何回かシアンイサーンを観に行った時、2回ほどフォンがゲストに来ていた回に当たりました(上の写真はその時のもの)。

フォンもプムプアンへの思い入れは人一倍ある人ですので、きっと素晴らしい歌を歌ってくれることでしょう。

なお、フォンも現在タイ語の名前の表記をฝน ธนสุนธร(読みは同じ)としていますが、こちらも告知の表記に従っています。

◆SPOT「コンサート25Years ドゥアンヂャン・・・グラーンドゥアンヂャイ(25年、今でも月は心の中に)」



2009年のプムプアン・トリビュート・コンサートの時の出演歌手は8人でしたので、それに比べると人数的には増えていますが、人選の濃さから言ったら、さすがに前回には敵わないような気がします。

いくら慕われているからと言っても、世間的にもさすがにプムプアンの歌は食傷気味でもありますので、今回のコンサートでは何らかの新しいアプローチをしてくれる事を期待したいものです(が、あまりそういう事をやらないのがタイの音楽界でもありますw)。

ちなみに、チケットは現在3/31までの期間限定で先行発売中。今、購入すれば良い席が確保できるかも。

一般発売はもうしばらくしてからになると思います。

2017年3月28日火曜日

【コンサート・リポート】パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンド@MBK(2017.3.12)

◆Paradise Bangkok Molam International Band Live@MBK Center(12 Mar. 2017)

昨年(2016年)10月にリリースされた2ndアルバムの発売記念ライブが、諸事情の関係で延期になっていましたが、先月2月22日に無事行われ大盛況のようだったパラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンド(以下PBMIB)。

自分は残念ながらそのライブには参加出来なかったのですが、その後あまり間隔を空けることなく3月12日MBKセンター前で彼らのコンサートがありましたので、そちらを観に行ってきました。









先のアルバム発売記念ライブは場所の関係もありますが、チケットを購入して入場する形だったので、そうなると多少お金に余裕のある人、あるいは外国人が中心となってしまいます。

しかし、今回のMBK前でのライブは無料ということもあり、事前に情報を知っていて集まった人達が中心というよりも、たまたまその場に居合わせたタイ人や観光客がほとんどだったので、PBMIBの音楽を知らない人たちも多数いたはずです。

そうなると反応が気になりますが、この日はお世辞抜きにかなり盛り上がりました。曲がアップテンポ中心であるという事もあると思いますが、タイ人はもちろん外国人も結構喜んでいましたね。

彼らの音楽はインストなので、歌が好きなタイ人には好まれないと思っていましたが、全然そんな事はなく、やはり聴く機会さえあれば分かる人はいるという事を実感しました。





ただ、PBMIBのライブを観ていて以前から気になっていたことがあります。それは、リズム隊、、特にドラムスが不安定な事です。

このバンドの主役はピンとケーンですが、ストーリーを作って行くのはベースとドラムスです。

そのドラムスが決め所で決まらなかったり、場合によってはリズムが乱れたりする事もあるので、その辺が今後の彼らの課題でしょうか。

◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-1(12 Mar. 2017)



◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-2(12 Mar. 2017)



◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-2(12 Mar. 2017)



◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-3(12 Mar. 2017)



◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-4(12 Mar. 2017)



◆Paradise Bangkok Molam International Band@MBK Center-5(12 Mar. 2017)



正直、2ndアルバムは期待はずれだった部分もあるPBMIB。

1stは名刺代わりとして、ギミックを使わないストレートなサウンドで良かったと思いますが、今後はライブはこのままで良いとしても、レコーディングは外部プロデューサーを起用するとか、ジャンルの違うミュージシャンとコラボレーションするとか、何らかの工夫をしてほしいと思いますね。

レコーディングとライブとは違うので、スタジオでそのまま普通に演奏した所で、ライブでのダイナミズムをパッケージするというのは難しいですし、彼らの場合はライブとレコーディング切り分けて考えた方が、より面白みが増すと思いますから。

これからはその辺を期待したいですね。

2017年3月16日木曜日

【ルークトゥンモーラム写真館#2】ナークワン・ゲーウサコン(2017年3月15日)

◆นาขวัญ แก้วสกล(ナークワン・ゲーウサコン)

先日、このブログでも紹介した新曲「サーオ・ノーイ・ホイ・カン(สาวน้อยหอยคัน)」も好調なサコンナコン出身の女性歌手、ナークワン・ゲーウサコンが2017年のBest of Piety(タイ語では「ルーク・ガッタンユー・ヘン・ピー(ลูกกตัญญูแห่งปี)」)という賞を受賞したというので、お祝いも兼ねて写真を撮影に行ってきました。

「ルーク・ガッタンユー・ヘン・ピー」は直訳すると「その年に忠誠をつくした君子」という意味になりますが、その選考基準は良く分かりません。

何はともあれ、めでたいという事でw




◆プムプアン・ドゥアンヂャンの息子、ペット・ドゥアンヂャンと。

◆応援に駆けつけたファンクラブのみんなと。


今まではゴン・フアイライと行動をしていたナークワンですが、これからは1人で活動するようで、これを機にバンコクでも彼女の単独のコンサートが観られるようになると嬉しいですね。

ファンクラブも着実に増えているようですし、新曲がもっと伸びれば、その希望も夢ではないかもしれません。

◆นาขวัญ แก้วสกล(ナークワン・ゲーウサコン)/สาวน้อยหอยคัน(サーオ・ノーイ・ホイ・カン)

2017年3月6日月曜日

【別冊ラムヤイ・ハイトーンカム】ついにYouTube再生回数1億回達成!女性ルークトゥン歌手ではインリーにつぐ快挙

◆2017年3月6日17:00(タイ時間)の時点で再生回数1億回を達成したラムヤイ・ハイトーンカムの曲「プーサオ・カーロッ」


とうとうこの日が来てしまいました。

今から2週間ほど前の2月23日、プラプラデーン・アーケードのイベントに出演したラムヤイに会った時、「あと2000万回で1億回だね」というような事を本人と話していたのですが、まさかそれがこんな短期間で達成してしまうとは、まったくの嬉しい誤算でした。



これまでもこのブログで何度もお伝えしてきている、このラムヤイの曲「プーサオ・カーロッ」のヒット状況ですが、人気の中心はイサーンでした。

彼女のコンサートもほとんどがイサーンで、現場の状況というのは写真などで確認する事ぐらいしか出来なかったのですが、連日休み無く行われているラムヤイのコンサートには、常時2000~3000人(時にはそれ以上)観客が集まっているという事でした。

バンコクでも1月21日のピン・クラオのパブのコンサートで、大きな箱が埋まってしまったという事はすでにお伝えしましたが、2月22日サムット・サーコンのお寺でのコンサートは、まさにイサーンの現場をそのまま持ってきたような大変な盛況ぶりでした。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム@ワット・コークカーム(2017年2月22日)





ラムヤイが登場するや否や、舞台前に観客が殺到。あっという間に身動きが取れない状態になってしまいました。

しかも、約1時間のコンサート中、チップや花を上げようとするファンが後を絶ちません。自分の印象では、ほとんど立って歌っていなかったような気がします。

ちょうど1年前に彼女の名前が世間に知れ渡ったときも、同じようにコンサートが増えましたが、今の反応とは全く違っていました。

さらに、今のファンの中心は女の子というのも1年前とは違う所。アーム・チュティマーが作ってくれた歌のおかげで、どちらかというと女性を敵に回しそうなタイプのラムヤイが、見事に女性が見方になってくれた事は今後の彼女のキャリアにおいても、重要なポイントになってくると思います。

この日、本調子ではなかったラムヤイですが、そんな事を微塵も感じさせないステージを観ていて、たくましくなったなとつくづく感じました(もともと緊張するタイプではないのですが)。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム/プーサオ・カーロッ(2017年2月22日)

サムットサーコンでのコンサートの翌日も、ラムヤイが出るイベントがバンコク近郊で有りましたので、行って来ました。

場所はかつてウェーティータイというテレビ番組の公開生中継が毎週行われていた、プラプラデーン・アーケード。

ここでFM90主催のタクシー運転手をねぎらうイベントが開催され、ゲストに呼ばれた何人かの歌手の中にラムヤイも含まれていました。

この日はラムヤイの他に、ニューアルバムを出したばかりのアンクワン・ワランヤーやカーオティップ・ティダーディン、スーパーヴァレンタインからボーとヌーン、他にもマイトーンカムの歌手やヂウ・アモンラットなど、錚々たる面々でした。

 



この日は「プーサオ・カーロッ」と「17・シ・カオ」の2曲を歌ったラムヤイ。

前日の体調の悪さを引きずっていて、舞台裏では咳をしっぱなしだった為、声がイマイチですが、それでも舞台上では一切咳をせず、短い時間でもしっかりと観客を振り向かせていたのには、やはり他の若手歌手と比べたら遥かにポテンシャルが高いことをうかがわせてくれました。

この日は夜イサーンでのコンサートが控えていたため、終了後速攻でタクシーに乗り込み空港へ向かったラムヤイ。体調を直す暇も無いほど忙しさです。

◆ラムヤイ・ハイトーンカム/プーサオ・カーロッ(2017年2月23日)


今やタイ音楽において再生回数1億回というのは珍しくなくなりましたが、ルークトゥン・モーラムで、メジャーではなくインディーの歌手で、さらに無名に近い若手歌手がが1億回を達成するというのは並大抵のことではありません。

しかも、ルークトゥン・モーラムの女性歌手で1億回を達成したのは、ラムヤイの前にはあの社会現象にもなったインリーひとりがいるだけです。

つまり、ラムヤイは2014年のインリー以来の1億回達成ルークトゥン女性歌手という訳です。

ラムヤイを初めて観た1年半前は、彼女の名前を知っているのは日本人はおろかタイ人にもほとんどいませんでしたが、それでもこの娘はきっと将来凄い歌手になるに違いないと予感はしていました。

それがこんなに早く自分の目で確かめることが出来るとは、まったく予想していませんでした。もちろん嬉しいことではありますが。

ただ、ラムヤイにはこの1曲で終わってほしくない、というのがファンとしての本音です。彼女にはその実力が充分にありますから。

ラムヤイにとってはこれからが正念場と言えるでしょう。

2017年3月2日木曜日

【2017年3月のルークトゥンモーラム注目曲】ナークワン・ゲーウサコンの新曲が熱い!

◆ナークワン・ゲーウサコンの新曲「サーオノーイ・ホーイカン(สาวน้อยหอยคัน)」

気がついたら2017年も年が明けて2ヶ月が過ぎてしまいました。年を取ると月日が経つのが早いですねw

と、そんな年よりくさい話はよいとして、今回は久々にリリースされたナークワン・ゲーウサコンの新曲を紹介したいと思います。

ナークワンに関しては、これまでこのブログでも何度か名前が挙がっているのですが、こうして彼女の一人をピックアップするのは初めてです。

これまでタッサポーン・トーンヂャンと一緒に、ゴン・フアイライのグループと行動を共にしていた彼女ですが、今は個々に活動しているようです。

そんなナークワンが久々にリリースした新曲なのですが、これが素晴らしい!個人的には今、絶賛ヘビーローテーション中になっています。

最近、ナークワンには全然会えていないのですが(故郷のサコンナコンに帰っているようなので)、そういえば去年(2016年)6月に会った時に「来年、新曲が出るの」って言ってたっけ。その約束通りになったという訳ですね。

◆2016年6月15日、マハーチャイでのナークワン

この新曲、アップテンポで外国人の我々にも分かりやすいというのもありますが、作詞・作曲がインリーの例のヒット曲を手がけたボーイ・ケームラート先生が担当しているのも、注目すべきポイントです。

ちなみにタイトルの「サーオノーイ・ホーイカン」ですが、直訳すると「貝がかゆい女の子」という意味で、日本語的には良く分からなくなってしまいますが、タイ語の「ホーイ(貝)」は女性の秘部を意味する隠語でもあるので、つまり「あそこがかゆい女の子」という意味になるようです。

あまり下ネタは似合わなそうなナークワンですが、やはりベースはモーラムとあって、その手の歌も歌うんですね。良い意味で裏切られた感があったのも、自分がこの曲を隙になった理由でもあります。

◆นาขวัญ แก้วสกล(ナークワン・ゲーウサコン)/สาวน้อยหอยคัน(サーオノーイ・ホーイカン)


コンサートで沢山の歌手に歌われれば、場が盛り上がること間違いありませんので、この曲をキッカケに一気にブレイクしてくれると、これまで応援してきた身としても嬉しいです。