◆หญิง ธิติกานต์ อาร์สยาม(イン・ティティカーン)
5月13日(土)、14日(日)に東京・代々木で開催されるタイフェスティバル2017。
そこに出演するルークトゥン歌手について取り上げておりますが、前回取り上げたバイトゥーイと一緒に今回、日本に来てくれるもうひとりの歌手は、同じR-Siamのイン・ティティカーンです。
インは昨年、大阪のタイフェスティバルにも出演していますし、キャリアも長いので、既に日本のタイ音楽ファンには良く知られた存在ですので、改めて彼女の事を紹介するまでもないのですが、この機会に改めてインのキャリアを振り返ってみたいと思います。
まずは簡単なプロフィールです。
◆本名:ドゥアンヂャイ・タイタイソン(ดวงใจ ใต้ไธสง)
◆愛称:イン(หญิง)
◆生年月日:1983年10月8日
◆出身地:バンコク都トゥンクル地区
◆所属:R-Siam
彼女って、まだ33歳だったんですね(笑)。貫禄があるので、もうちょっと上かと思ってました。
そんなインがデビューしたのが2002年。19歳の時でした。その時はまだイン・ティティカーンという名前ではなく、イン・ドゥアンヂャイという名前でのデビューでした。
◆イン、幻のデビューアルバム「ラック・コン・ウアン」
最近のタイの音楽界では若くしてデビューする歌手が多いですので、19歳でのデビューというのは、今の感覚では結構遅い方ですね。
しかし、「太ってる人が好き」っていうタイトルは、今のインのイメージからだとかなり違和感があります。
その後、2002年にR-Siamに移籍して、1stアルバム「キアン・ドゥアイヂャイ・ロップ・ドゥアイ・ナムター」をリリースする訳ですが、この時点でもう今につながるインのスタイルというのは出来上がっておりました。
◆イン・ティティカーン/キアン・ドゥアイヂャイ・ロップ・ドゥアイ・ナムター
その後、2nd「マイ・ミー・ター・ヂャ・ボーク・ラック・クライ」(2003年)、3rd「プート・ルアン・ガオ・ヤー・ラオ・ルアン・フェーン」(2004年)、4th「クンヂェー・チーウィット、ケム・ティット・フアヂャイ」(2005年)と、1年毎にソロアルバムをコンスタントに発表していきました。
◆イン・ティティカーン/マイ・ミー・ター・ヂャ・ボーク・ラック・クライ
◆イン・ティティカーン/プート・ルアン・ガオ・ヤー・ラオ・ルアン・フェーン
中でも4枚目のアルバム「クンヂェー・チーウィット・・・」には、名曲「ナーム・タイ・カオ」、「ラック・サーム・サオ・ラオ・サーム・コン」という、インの代表曲が収録されているという意味でも、名盤と言えるものです。
◆イン・ティティカーン/ナーム・タイ・カオ
◆イン・ティティカーン/ラック・サーム・サオ・ラオ・サーム・コン
この時点で既にある程度の人気を獲得していたインですが、彼女の人気を決定付けたのは2009年にリリースしたカヴァーアルバム「プレーン・ラック・ヂャーク・ヂャイ・イン」に収録されていた曲「ヨーム・ヂャム・ノン・ファー・ディン」の大ヒットでしょう。
僕が初めてタイを訪れたこの年、いろんな所からこの曲が聞こえて来て、今でもこの曲を聴くとあの時の風景が思い出される、個人的も思い出深い曲です。
MVのストーリーも良く出来ていて、つい見入ってしまいますね。
◆イン・ティティカーン/ヨーム・ヂャム・ノン・ファー・ディン(オリジナル:ボーウィー)
その後、2010年に5枚目のオリジナルアルバム「タム・ネーン・テーン・クー・フェーン・ノイ」をリリースしますが、残念ながら2017年の時点でオリジナルアルバムはこれが最後となってしまっています。
◆イン・ティティカーン/タム・ネーン・テーン・クー・フェーン・ノイ
◆イン・ティティカーン/カータゴン・ディー・デン
ただ、カヴァーアルバムは「プレーン・ラック・ヂャーク・ヂャイ・イン2」(2011年)、「マーヤー・ヘン・クワーム・ラック」とリリースされていて、今や「カヴァーの女王」と言える存在になっています。
◆イン・ティティカーン/ゴート・チャン(オリジナル:ワルニー・スンタリーサワット)
◆イン・ティティカーン/アソンカイ(オリジナル:The SIS)
◆イン・ティティカーン/ハイ
インの特徴は、その若さに似合わない落ち着きと歌唱力の高さでしょう。
この記事に貼り付けた動画をご覧いただいてもお分かりのように、彼女の持ち歌はほとんどがスローテンポの曲です。
「カヴァーの女王」と同時に「バラードの女王」ともいえるイン・ティティカーン。これだけ、「歌」らしい歌を聴かせてくれる歌手というのは、日本にもそうそう居ません。
でも、歌だけ聴いていると近づきがたい雰囲気がありそうなイメージを持ってしまうと思いますが、実際はとてもフレンドリーで明るい性格です。
ステージでも明るいキャラで、結構しゃべります。そんなギャップがインの魅力の一つでもあります。
「本物の歌」を聴く事ができる貴重な機会の今年のタイフェス。ぜひ沢山の方に楽しんでいただきたいと思います。
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